平成のビューティシーンの大きな変化の一つは、女性たちが“ご近所の美容室”だけではなく都市部の“ブランドサロン”へ通うようになったこと。情報を収集し、より自分を輝かせてくれるスタイルを求めて日本全国、さらには海外からもお目当ての美容師を求めて都市部のサロンを訪れる現象が起きました。
この背景には、欧米に倣った技術を日本人の骨格や髪質、毛髪量に合わせて追及した美容師たちの並々ならぬ努力があります。扱いの難しかった日本人の黒髪を魔法のようにあやつる技術力に女性たちは虜に。こういった流れによって、“美容師さん”から“ヘアデザイナー”として認知されるようになり、カリスマ美容師ブームへとつながっていきました。これはまさにビューティ革命といっても過言ではありません。
井之丸泰子・カキモトアームズヘアメイクアップアーティスト : 青山や銀座を中心に展開するヘアサロン、「カキモトアームズ」のヘアメイクアップアーティスト。サロンワークのほか、TV出演やCM、ミラノコレクションなど海外コレクションチーフヘアメイク、ワールドメーカステージにメイン出演のなど、国内外の様々なシーンで活躍。 美容業界のアカデミーショーJHAで1990年ロンドン審査員賞、 94年、97年、99年と3度JHAグランプリを受賞し殿堂入り。また岐阜県民栄誉賞など数々の賞に輝く。 また2008年にはクリエイティブアカデミーの開校や女性向けのオリジナルシザーChiara(キアラ)を発表 。さらにNCコラーゲンやコスメブランドをプロデュースするなど枠にとらわれない高感度な女性クリエイターとして幅広く活躍中。
【業界人の「平成プレイバック」】
ファッション・ビューティ業界の若手からベテランまで「平成時代に印象に残った出来事」とは?