ビーチカルチャーに根ざした音楽フェス「グリーンルーム フェスティバル’19(GREENROOM FESTIVAL’19)」が、神奈川・横浜の赤レンガ地区野外特設会場で5月25〜26日の2日間開催された。
今年で15年目を迎えた同フェスに、今年は前年比1万人増の12万人が来場。ヘッドライナーを務めたテキサス出身の新世代ソウル・シンガーのリオン・ブリッジズ(Leon Bridges)と、サウスロンドンが生んだ23歳の若き鬼才トム・ミッシュ(Tom Misch)の2組はもちろん、KICK THE CAN CREWやChara、ORIGINAL LOVEら国内の実力派から、SIRUPやKing Gnu、向井太一、KANDYTOWNといった旬なアーティストまで、約60組が初夏を感じさせる青空の下、会場を盛り上げた。
会場のある横浜は両日ともに天候に恵まれ、日中は最高気温30度を記録し夏の陽気も、夜間は涼しい海風が吹く過ごしやすい2日間だった。来場者は、フェスのDNAでもあるサーフカルチャーを体現するかのように、女性客はロングワンピースやワイドパンツ、男性客は開襟シャツやショーツなど、肩肘張らないリラックスしたスタイリングが中心。さらに、他フェスではあまり見られないストローハットをはじめとした、つばの広いハットを取り入れた来場者が多かったのも、街と海が近い「グリーンルーム」らしい。また、近年フェスファッションの1つとして確立されてきたフィッシングベストの流れは「グリーンルーム」でも見られたほか、定番のサングラスは透明感のあるプラスチック素材のものやビックフォルムが好まれていた。
「グリーンルーム」は、数年前から“街を綺麗にすると海も山も綺麗になる”をコンセプトに掲げ、プラスチックカップを禁止するなどサステイナブルな取り組みを始めている。その一環として、昨年から海をテーマとした春の「グリーンルーム」と対になる形で、山をテーマとした「ローカルグリーンフェスティバル(LOCAL GREEN FESTIVAL)」を秋に開催しており、今年も横浜赤レンガ地区野外特設会場を舞台に8月31日、9月1日に開催される。