アーティスト赤松音呂の個展「Meteon」が東京・新宿にあるミヅマアートギャラリーで6月29日まで開かれている。気化熱の原理を利用した音のインスタレーション「Meteon」と地磁気の視覚化を試みた「Chijikigumo」を展示している。
「Meteon」はMeteorology(気象学)と On(音)を組み合わせた造語。水が蒸発する時に気化熱が奪われて温度が下がり、この時に生じた温度差が音を発するシステムの原動力となる。水の蒸発を気象の現象のひとつとして扱い、ガラス器の内部を架空の惑星に存在する気象環境に見立てた。「Chijikigumo」は、雲のように浮遊する折り重なる輪が、地磁気の存在によって滑らかに旋回するインスタレーションとなっている。
赤松音呂は、武蔵野美術大学出身のアーティスト。オーストリアの国際的なメディアアートコンペティションであるアルス・エレクトロニカ賞で2015年にグランプリを受賞した。海外を中心に作品展示発表している。
■赤松音呂展「Meteon」
日程:5月29日~6月29日
時間:11:00~19:00
場所:ミヅマアートギャラリー
住所:東京都新宿区市谷田町3-13 神楽ビル2F
入場料:無料
休廊日:日・月・祝日