ファッション

オロビアンコのイタリア社が清算手続き 日本への影響は?

 日本のビジネスパーソンから人気を集めるバッグブランド「オロビアンコ(OROBIANCO)」のイタリア本社が清算手続きを進めているようだ。同ブランドはジャコモ・ヴァレティーニ(Giacomo Valentini)氏が1996年にミラノ近郊でスタートしたファクトリーブランドで、イタリアのトリコロールカラーのリボンの付いたビジネスバッグが日本のビジネスパーソンから高い支持を受けていた。自社工場も閉鎖すると見られるものの、日本の独占輸入販売権とマスターライセンス権、商標権を取得している伊藤忠商事は「日本でのビジネスに影響はほとんどない」という。関係者によると「以前から供給面で不安視されていたため、日本で販売するアイテムはイタリアの自社工場以外での生産も増やしており、商品供給の面ではほとんど問題はなくなっていた」という。

 伊藤忠は2015年に独占輸入販売権とマスターライセンス権、さらにその後、商標権を取得。現在はバッグに加え、アパレルや時計、服飾雑貨など幅広いアイテムに広げていた。主力のバッグはエースが東京・丸の内と福岡・天神に路面店、インショップなど直営店8店舗を運営しており、百貨店でのコーナー展開や専門店への卸も行っている。エースも「当社では商品生産は行っておらず、販売だけを担っているが、供給も含めビジネスに関してはほとんど影響がないと見ている」とコメントしている。

 伊藤忠が運営している日本の公式通販サイトでも特に告知はなく、通常通りに運営されている。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。