「WWDビューティ」6月6日号は、国産コスメと国産原料をクローズアップした特集です。地方の素材を用いたコスメは大きく(1)地方の特産品を使ったご当地コスメ(あぶらとり紙、各地の温泉水など)(2)地方の素材や文化を主軸にブランディングした製品(「まかないこすめ」「ヤエコト」など)(3)地方素材を原料として配合した一般的な化粧品(「THREE」「イグニス」など)があります。数年前は(1)や(2)が続々と登場しご当地コスメが開発されたものの、人手や予算の不足、都市圏との距離的な隔たりから事業継続が難しい場合も多く、そこで注目されたのが(3)の大手メーカーとのパートナーシップです。
特集では、創業時から国産原料を積極的に取り入れて独自成分を開発している「THREE」のACRO、2010年から秋田に研究拠点を開設し、自社農園で栽培した植物を原料にしているアルビオンなど、各化粧品会社の取り組みを取材。製品に産地を記載することによる“安心・安全”なイメージや、地方独自の素材や文化への認識を高めるメリットなど、日本の地方×化粧品の可能性に多面的な視点で迫ります。
また、地方独自の産業からスタートし世界展開を果たした熊野筆の晃祐堂や、「まかないこすめ」にブランド成功の裏側にある戦略をインタビューしたほか、OEM、PR、小売りの各社には、ご当地コスメの地方生産者が抱える現状の問題点や新たな展開を聞きました。地域性の高い植物や、その土地ならではの資源を活用した化粧品原料など、研究・開発が進む地方発のユニークな素材にも注目です。
ニュース面では、髪質改善をコンセプトに驚異的なスピードで店舗展開を実現する美容室「ディアーズ」の北原孝彦代表にその戦略を聞いたほか、「シャネル(CHANEL)」のエイジングケアライン「ル リフト」から登場する美容液とハンドクリーム、ブランドメッセージを一新し、それを体現したファンデーションを発売するミネラルコスメ「ベアミネラル(BAREMINERALS)」も取り上げました。
そのほか、ブランド誕生10周年を迎える「アディクション(ADDICTION)」から発売される初のフレグランス、「アルビオン(ALBION)」の新感覚パウダーファンデーション、“ゼロ素肌”に導く「イプサ(IPSA)」の新美容液、15年ぶりに新ヘアケアを発売する「ローズ ド マラケシュ」、“自己美肌力”をテーマにリニューアルするスキンケアブランド「B.C.A.D(ビー・シー・エー・ディー)を掲載しています。