ヨドバシホールディングスは今秋、複合商業施設「ヨドバシ梅田タワー」をJR大阪駅北口側にオープンする。家電を扱う既存棟(ヨドバシカメラマルチメディア梅田)に、商業フロアとホテルフロアで構成する新棟を隣接させ、“遊ぶ・泊まる・食べる・買い物する”をワンストップで実現する施設を目指す。新棟は地下4階〜地上35階、延べ床面積約11万平方メートル。
地下2階〜地上8階の商業フロアは、アパレル、雑貨、飲食店、食物販、サービスなど多ジャンルを誘致し、約200店舗(既存棟含む)を集積する。キッズエリアやコワーキングスペースも備え、ファミリー層から単身者までをカバーする。
地上9階〜45階のホテルフロアには、阪急阪神ホテルズの新業態「ホテル阪急レスパイア大阪(Hotel Hankyu RESPIRE OSAKA)」が入る。客室数は大阪市内最大級の約1000室。ホテルオープン日は11月27日に決定しており、現在、宿泊と宴会スペースの予約を受け付けている。
開発実施エリアはビジネスマンや観光客が多く訪れるが、目前の交差点(芝田交差点)に横断歩道がないなど歩行者のアクセスが悪い。そこで大阪駅、大阪ステーションシティ、グランフロント大阪に繋がる歩行者デッキを完備することで、アクセスと回遊性の向上を図る。また周辺エリアの観光拠点となることを見据え、バスターミナルを設置する。
外観は、下層部がモダンで開放感のあるガラス張り、中層部がインド産の天然石を用いた重厚な石張りとなる。壁面や屋上の一部は緑化し、周辺景観との調和を図る。