ロレアルグループ(L’OREAL GROUP)傘下のモディフェイス(MODIFACE)とアマゾン(AMAZON)は、アマゾンのモバイルショッピングサイトとアプリ上でバーチャルメイク機能を提供する。同機能の導入は日本国内のECサイトで初めて。
同機能は、モディフェイスのAI(人口知能)とAR(拡張現実)技術を活用したもの。AIで自動的に製品の色などを分析し、ARによって色や質感をユーザーやモデルの画像に再現することができる。購入前に色を試したいというユーザーの要望が特に多かったリップを対象に、日本ロレアル、資生堂、カネボウ、コーセー、花王から計18ブランド、890点以上の商品ページで利用可能。今後、対象のアイテムカテゴリーやブランドを拡大していく予定だ。
バーラム・アーラ(Parham Aarabi)=モディフェイスCEOは「アマゾンとの協業により、バーチャルメイクを通じてより快適なオンラインショッピング体験を提供できることをうれしく思う。独自のAI技術によって高精度な色を実現でき、消費者は多くの色をバーチャルで試して最も似合う色を購入することが可能になる」と語った。
2018年にロレアルが買収したモディフェイスは06年の創業で、バーチャルで試せるメイクアップや肌診断、ヘアカラーのシミュレーションアプリといったサービスを数多くのビューティブランドに提供してきた。ロレアルは、中国EC「Tモール(TMALL)」「タオバオ(TAOBAO)」を展開するアリババ(ALIBABA)との協業を発表したばかりだ。