「サンローラン(SAINT LAURENT)」は6月9日、伝説的なパリのセレクトショップ、コレットが20年間店を構えたパリのサントノーレ通り213番地に新業態のブティック「サンローラン リヴ ドロワ(SAINT LAUREN RIVE DROITE)」をオープンする。メンズ、ウィメンズのコレクションアイテムに加え、限定コラボレーションアイテムやビンテージ本などの幅広いアイテムを取りそろえるほか、コーヒースタンドやクラブを併設する。コレットが閉店してから2年。そのスピリットを「サンローラン」が受け継いだ。
店名はイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)が1966年に始めた「サンローラン リヴ ゴーシュ(SAINT LAURENT RIVE GAUCHE)」に由来する。リヴ・ゴーシュはセーヌ河の左岸、リヴ・ドロワは右岸を示す。
1階にはゴールドのスケートボード、ヨガマット、コンドームなどの目新しい雑貨がそろう。2階のウィメンズフロアにはビンテージ家具が点在し温かい雰囲気を醸し出す一方で、地下のメンズフロアは映画のクリップを映し出すスクリーンやLEDが光るディスプレイボードが置かれ、よりエッジィな雰囲気だ。
アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)=クリエイティブ・ディレクターは、「服やアクセサリーを超えた『サンローラン』のビジョンを提案したい」とコメント。「このブティックを通して私が作り上げようとしている世界観を分かってくれる人々に広くリーチしたい。コレットを真似ることなく僕の好きなブランドとコラボレーションし、映画上映やライブなどのカルチャーイベントのためのスペースにしていきたい」。
そのほかにもヴァカレロがセレクトした音楽やゲームを集めたコーナーを設け、オリジナル写真なども販売する。
「ここにある全てが限定品だ。毎週何が起きているかを見に来てほしい」とヴァカレロは語る。