近年、男性の美容意識の高まりや記録的な猛暑の影響から、“日傘男子”が増えている。ネット通販大手の楽天は、ECモール「楽天市場」の2018年の男性向け日傘の売上額が16年と比べて約2倍に伸長したと発表。今年は環境省が熱中症対策として男性の日傘の使用を推奨していることもあり、これまで以上にニーズの拡大が予想される。小売店はこれを受け、日傘男子を取り込むための売り場の拡大などさまざま販促企画を実施している。
日傘と聞くと女性が持つイメージが強く、まだまだ抵抗のある男性も多いはず。しかし、実は日傘といっても晴雨兼用が多数で、持つのにも抵抗がないデザインが登場していることを知っているだろうか?ぜひ当記事をチェックして、日傘男子デビューを果たしてほしい。
【そごう・西武】
ビジネスシーンに使える
シックな日傘
そごう・西武は、昨年7月に行った男性向け日傘の打ち出しを5月末に前倒しし、紳士雑貨売り場の晴雨兼用傘の品数を昨年の1.2倍に拡大(全店平均)している。英国発のファッションブランド「ダックス(DAKS)」の定番ハウスチェックを用いた折りたたみ傘(9000円)や無地でスーツスタイルにも合わせやすい「デュナミス(DUNAMIS)」の傘(6500円)など、ビジネスシーンに使えるシックなアイテムを提案する。価格も比較的高めで、懐に余裕のあるビジネスマンにおすすめ。
【ロフト】
キャッチーなユニセックスデザイン
ロフト渋谷店は、「ロフト レイン&シャイン(LOFT RAIN & SHINE)」と題した日傘・雨傘の特設売り場を7月15日まで設ける。折りたたむと手のひらに収まるコンパクトサイズの日傘(2400円)やペンケース風のポーチが付くもの(2900円)など、持ち運びに優れたユニセックスデザインの日傘を豊富に用意する。雨傘を含め合計約1200種をそろえ、とにかくいろんな日傘をチェックしたいという人にぴったりだ。
【埼玉県】
県職員によるコーディネート発信
埼玉県は6月16日の父の日に合わせて、「父の日に日傘を贈ろう」キャンペーンを展開中。県内19店舗の百貨店および量販店と連携し、統一ロゴを用いた男性向け日傘の特設コーナーを設けているほか、共同の販促イベントを行っている。連携店のひとつである伊勢丹浦和店では、日傘をファッションとして取り入れることを目指し、県の男性職員をモデルに起用したおすすめコーディネートを発信。そごう川口店と大宮店では、同じく県の男性職員によるPRチーム“日傘男子広め隊”がサーモグラフィーを使って日傘の遮熱効果の検証する企画を行った。同県近隣に在住し、父の日のプレゼントに悩んでいる人は、プレゼントの選択肢に日傘を加え、連携店をのぞいてみてほしい。