「WWDビューティ」6月13日号は、美容業界に新風を吹き込む新興ビューティ企業の特集です。ここ数年、海外では美容ブロガーが手掛けるコスメや人気アーティストがプロデュースするD2C(Direct to Consumer、顧客直結型)を中心とした話題の新ブランドが誕生しており、日本でもD2Cブランドを中心に新たなビューティブランドやメディアが誕生しています。
新興ビューティが増えた背景には、テクノロジーとOEM(Original Equipment Manufacturer、相手先ブランド製造)企業の存在があげられます。“もの作り”は製造のプロであるOEMメーカーに任せてブランディングやマーケティングに注力することで、開発・製造の人材や施設を抱えなくても新たな価値と商機を生み出せるようになります。加えて、その新しいアイデアによりOEM企業もパーソナライズなどの新ビジネスにかかわることができるなどといった、新しい流れが生まれています。
本特集では2013年1月以降に誕生した新興ビューティブランドやサービスを製品とメディア・サービスに分けて紹介し、ビジネスモデルを図で解説します。新興ビューティ企業に詳しいOEM企業の山﨑智士サティス製薬社長と、矢野貴久子「ビューティ テック ドット ジェイピー(BEAUTY TECH .JP)」編集長に近年の傾向や、成功する新興企業の条件について取材。また、今知っておくべき注目の新興ビューティブランドやメディア、サービスをピックアップしました。
ニュース面では、転売対策の強化で増収減益となったアルビオンの2019年3月期決算を解説したほか、ファッション性を加味し19年秋からリブランディングする「ルナソル(LUNASOL)」、ミスト化粧水とクッションファンデが登場する「ディオール(DIOR)」、6年ぶりにアイシャドウをリニューアルする「ランコム(LANCOME)」、“漆黒”にこだわった新ラインを発売する「アナ スイ(ANNA SUI)」を紹介しています。
そのほか、英国発のコスメブランド「ラッシュ(LUSH)」のアジア最大規模の旗艦店であり、世界唯一のコンセプトを掲げるラッシュ新宿店の詳細、メイク中の肌の潤いを上げる「ナチュラグラッセ(NATURAGLACE)」の新ファンデーションも取り上げました。また、トピックスには20年プレ・スプリング・コレクションを東京で発表した「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」のメイクアップルックやコンセプトを、人気アイテム「リップ マエストロ」の誕生秘話と共に掲載しています。