ロンハーマンは2019-20年秋冬、ニットの分量を1.5倍に拡充して提案する。ニットは常に並ぶアイテムだが、今秋冬はセットアップやアウター、ハンドニットまでバリエーションが広がっている。「いいニットブランドが見つかり、ロンハーマン限定での展開も広がっている」と篠崎茜バイヤーは言う。10月にニットフェアを企画して大きく打ち出すのは、日本ではロンハーマンが独占販売する「エクストリーム カシミア(EXTREME CASHMERE)」(2万1000円~11万2000円)や「ババ(BABBA)」(3万8000円~6万円)だ。加えて、ブランドへの別注品などで幅広くそろえる。
オランダの「エクストリーム カシミア」はカシミアのエキスパートとして「ジル サンダー(JIL SANDER)」などにカシミアを供給してきたサスキア・ダイクストラ(Saskia Dijkstra)と「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」や「ジョゼフ(SOSEPH)」などでデザイナーの経験を持つカミラ・セーラ(Cammille Serra)によるブランド。タイムレスなデザインとフリーサイズのみの展開が特徴で、「体形や性別を問わずどんなワードローブともなじむ」と篠崎バイヤーは語る。
スペインの「ババ」は100%天然素材と天然染料にこだわったブランド。柔らかい風合いと温もりが感じられるデザインに引かれた」と篠崎バイヤー。また、デザイン段階で出た試作品を全てスペイン難民援助委員会に寄付したり、商品発送時にプラスチックや化学品を一切使わない徹底ぶりで、「自然と人への心使いが感じられる」という。
秋冬の売り上げの核、アウターのバリエーションも豊富に
また、秋冬の売り上げの3割を占めるアウターは、8月から幅広くそろえる。ポンチョやPコート、ムートンやミンクといった毛皮や人工ファーのブルゾンなどショート丈のアウターから、留め具がレザーや金具製の大人のためのダッフルコートなど幅広く用意する。
ボトムスは、プリーツスカートをレザーからオーガンジーまでバリエーションをそろえるほか、オーバーオールもある。
コーディネートは、リブニット × スエット、セットアップ × ケープなどのレイヤードスタイルを提案。柄はチェックのバリエーション、ヒョウ柄や小花、タイダイをそろえる。
カラーパレットはレッド、オリーブ、カーキと、ブラウンからベージュのバリエーション(シナモン、チョコレート、エスプレッソ、ヌードベージュ、サンドなど)がそろう。そのほか、ライトオレンジ、オレンジ、ダークネイビー、ミッドナイトブルー、ブルーグレー、パープル、ボルドーなどだ。
また、“It’s Simply beautiful”と銘打ち、ロンハーマンの考える定番品を幅広くそろえる。
2019-20年秋冬トレンドをもっと見る