梅雨入りし、ぐずついた天気の日が増えています。今日は降らないかも、と思って傘を持たずに出かけた結果、出先で雨に降られてコンビニでビニール傘を買う羽目になったという経験も皆さん多いのではないでしょうか。梅雨は1カ月強で終わるとしても、本格的に夏が訪れると今度はゲリラ豪雨に見舞われるケースが年々増えています。
梅雨どきの出先の雨もゲリラ豪雨も、常に折り畳み傘を持っていれば難を逃れられる話ではあります。ただ、バッグの小型化トレンドにより、バッグには傘を入れる余裕なんてない、という女性もいると思います。自分自身を含むそんな女性にピッタリのアイテムに取材で出合いました。スポーツムードを打ち出したファッションブランド「ディーベック(D-VEC)」と、中山路子デザイナーによるウィメンズブランド「ミュベール(MUVEIL)」が協業した折り畳み傘と傘ケースのセット(1万5000円)です。
「ディーベック」を運営しているのは、釣り竿の「ダイワ(DAIWA)」で知られる釣り具メーカー、グローブライド。釣り具メーカーがファッションブランドを手掛けていること自体面白いのですが、同ブランドは過去に何度か東京コレクションに参加するなど、ファッションの中でもかなりモード寄りの提案をしています。注目の折り畳み傘は、釣り具メーカーらしく釣り竿に使う軽量のカーボンファイバーを活用したもの。50センチサイズでなんと76グラムです。
「ミュベール」と協業した傘ケースは、「ミュベール」オリジナルのフラワーレオパード柄がポイント。傘だけでなく、ペットボトルも収納できる大きさのため、ペットボトルの結露でバッグの中がベタベタになることも防げます。エナメルのストラップをバッグの持ち手に引っ掛けてぶら下げることもでき、ミニバッグ派でバッグ内に傘を入れる余裕はないという人も持ち運び可能です。
今回の協業は傘ケースのみでしたが、今後も同様のコラボは続けていきたいというのが両社の意向です。「ミュベール」の中山デザイナーが、「将来的には雨の日用のドレスを作りたい」と語っていたのが印象的でした。
折り畳み傘と傘ケースのセットは、表参道ヒルズにある「ディーベック」の直営店などで販売中。発売に合わせて、「ディーベック」を手掛ける小林謙一グローブライド執行役員と「ミュベール」の中山デザイナー、両ブランドを引き合わせた川島蓉子伊藤忠ファッションシステムifs未来研究所所長のトークイベントも開かれました。