パーソルキャリアが運営するファッション・アパレル業界専門の転職支援サービス、クリーデンス(CREDENCE)は、同業界の「2018年度 年間賞与支給額」についての調査結果を発表した。調査は2018年のサービス登録者および求人データに基づく。
同調査によると、18年度の全体の平均年間支給額は約61万円で、前年よりもおよそ4万円アップした。年代別では、25~29歳が53万円、30~34歳が64万円、35~39歳が75万円。それぞれの年代の平均年収から換算すると、1回あたりの支給は月収のおよそ0.9カ月分という結果になった。
職種別では「MD・バイヤー」は98万円、「プレス・販促・VMD」は74万円、「営業・店舗開発」は77万円。賞与の支給額は月収に基づいて決められることが多いため、これらの職種の月収の高さが関係しているという。加えて「MD・バイヤー」は、ブランド全体の商品計画や販売計画の立案など売り上げを左右する幅広い業務を担っていることや、「営業・店舗開発」は社員の成果が数字に表れやすいことなども、賞与支給額が高い要因の一つとなっているとした。
クリーデンス事業責任者の河崎達哉は「賞与支給額の増加は、アパレル・ファッション業界で働く人々にとってポジティブなニュースである一方、その背景には深刻な労働力不足がある。多くの企業が人材獲得のために雇用条件を見直しており、賞与もその項目の一つである」と解説している。