伊藤忠商事が全世界での商標権を持ち、コロネットが日本の代理店を務めるイタリアブランド「ミラ・ショーン(MILA SCHON)」は2019-20年秋冬から、ウィメンズのリブランディングを進める。ダブルフェースのカシミヤやウールを使ったシンプルなコクーンコートや、アーカイブから柄をおこしたというモノトーンプリントのスカートなどをそろえ、よりフレッシュでモダンなイメージを打ち出す。6月20日には、ブランド単独のECサイトもオープンする。
同ブランドは、ユーゴスラビアの貴族出身のミラ・ショーン(Mila Schon)が戦争を避け移り住んだミラノで1950年代にスタート。イタリアのカシミヤメーカー、アニオナと組んで作ったダブルフェース素材が初期からブランドのキーになっている。日本では百貨店インショップを中心に15店を展開し、今夏1店オープンする予定。マチュアな客層が中心となっているが、リブランディングやECサイトのオープンで少しずつより若い客層も取り込んでいく。価格はカシミヤコートで33万円など。
コロネットは、取り扱いブランドの「ルシアン ぺラフィネ(LUCIEN PELLAT FINET)」「フォルテフォルテ(FORTE_FORTE)」「ムーレー(MOORER)」で18年にECをスタートするなど、この間EC事業を強化している。ECで復活した「アメリカンラグシー(AMRICAN RAG CIE)」も伊藤忠商事のマスターライセンシーのもと、コロネットがサブライセンシー契約を結び運営している。