講談社と楽天は、ネット通販モール「楽天市場」とフリマアプリ「ラクマ」において模倣品対策で協力するための覚書を締結した。講談社は「楽天市場」と「ラクマ」の商品ページで同社の模倣品を確認した際、鑑定書と共に楽天に対して出品削除の要請が可能になる。楽天はこれに対し、出店者の「楽天市場」出店契約違反や利用者の「ラクマ」利用規約違反の有無を判断。違反とみなした場合は出品停止や利用停止などの措置を取る。そのほか、必要に応じて知的財産権の侵害行為に対する措置に関し協議、情報交換を行うという。
近年はフリマアプリやオークションサイトの普及により個人が模倣品を出品する事例が急増。講談社はこれまで販売者に個別に警告書を送付し、販売中止を求める活動を行ってきたという。同社はこの覚書締結を機に、楽天と共同して著作者と正規品購入者の利益を守るため、正規品流通の促進、模倣品根絶を目指すと発表している。