ファッション

「ヒロココシノ」が銀座・並木通りの路面店とギャラリーをクローズ

 「ヒロココシノ(HIROKO KOSHINO)」は、東京・銀座の並木通りに構える路面店とギャラリー「KHギャラリー銀座」を7月末に閉めることを発表した。和光並木通りビルの1〜2階の店舗は7月31日、地下1階のギャラリーは7月28日にクローズ予定。現在、ブランドは百貨店を中心に70以上の店舗を運営するが、今回の路面店閉店に伴い銀座に新店舗を構えるため物件を探しているという。ギャラリーは銀座のほか兵庫県芦屋にも「KHギャラリー芦屋」を構えており、これからはギャラリー機能を芦屋に集約する。

 デザイナーで画家としても活動するコシノヒロコは19日に「KHギャラリー銀座」で行なったレセプションパーティーで「今は時代の変遷によって銀座には新しい商業施設が出来て路面店が停滞しています。また銀座の中で集客力のある場所に店舗を構える予定ですが、ギャラリーは芦屋が本格的。安藤忠雄の建築で、もともと住居ですがギャラリーの方がふさわしい。私は小さい頃から絵は描いてきましたが、キャリアでは絵画よりもファッションを優先してきましたので、70歳を過ぎてから絵画デビューを果たしました。銀座のギャラリーのおかげで皆さまに絵を見ていただけて、アーティストとしても認めていただけて心から感謝しています」と説明。今後について「芦屋のギャラリーでは大きな壁面を生かして、もっと大きな絵を描いていきたいと思っています。去年はニューヨークでアートの個展を開きましたが、来年はミラノで予定しています。これからも前向きに活動していきますので、今後も応援よろしくお願いします」と語った。

 「KHギャラリー銀座」では7月3日まで、バングラデシュ出身の画家、カジ・ギャスディン(Kazi Ghiyasuddin)とコシノの作品を展示する企画展「コシノヒロコ×カジ・ギャスディン —時の旋律—」を開催中。3年ぶりの2人展では、コシノとギャスディンによる新作を含む油絵、水彩画を披露している。同展の次は「KHギャラリー銀座」のフィナーレとして、「ヒロココシノ」のコレクションとデジタルマッピングを用した企画を予定している。

■コシノヒロコ×カジ・ギャスディン —時の旋律—
会期:6月18日~7月3日
時間:10:30~19:00
休廊日:日曜日
会場:KHギャラリー銀座
住所:東京都中央区 銀座4-3-13 和光並木通ビルB1F

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