メルカリは、コインランドリー店の運営や業務用クリーニング機器の製造・販売を行うTOSEIと連携した実証実験を6月26日からスタートする。TOSEIが運営するランドリー店のうち東中野店、川口並木店、平台店の首都圏3店舗にハンガーや照明を備えた撮影ブースや計測用メジャー、梱包資材を設置(梱包資材はなくなり次第提供を終了)。衣服や靴をクリーニングした後、すぐに出品できるよう環境を整える。導入店舗は順次増やしていく予定で、「長期的には全国展開を見据えている。来月、再来月にはTOSEIの機器が導入されているランドリー店50店以上に拡大する」とメルカリ広報。
今回の連携はTOSEIのランドリー店で来店客がクリーニング後、「メルカリ」での出品用に撮影しているのをスタッフが目撃したところから実現した。TOSEIの高橋岳彦副社長は「現場の報告を受け、メルカリにコインランドリーを撮影スポットとして提供することを提案した。1カ月ほどテストとして撮影ブースのみを設置したが、利用されるお客さまも多かった。現状として、コインランドリー利用者は10世帯に1世帯あるかないかだが、今回の連携を通じて店舗への誘導や認知拡大を目指したい」と期待を見せた。
メルカリ広報は「明確なデータを取っているわけではないが、洗濯済みと商品説明欄に記載することで商品の信頼度が上がり、売れやすくなったり、価格が上がったりする傾向がある。『メルカリ』利用へのさまざまな障害に対して、オンラインのみならずオフライン上でもサポートを行い、お客さまの売買体験をより良くしていきたい」と語った。