2次流通(リセール)市場がミレニアルおよびZ世代を中心に盛り上がりを見せている。ブランド品の米委託販売サイト「ザ・リアルリアル(THE REAL REAL)」が上場を発表するなど、リセールはもはや一時的なトレンドではなく、消費行動の一部として定着したと言っていいだろう。
米ウェブ解析・マーケティングツール開発会社シミラーウェブ(SIMILARWEB)がインターネット上にある8000万余りのサイトを解析した結果によれば、米リセールサイトで2019年5月の訪問者数トップに立ったのは、上位11サイトの合計数の95%を占めるという圧倒的な強さを見せた「イーベイ(EBAY)」だった。同サイトは1995年開設とほぼ四半世紀の歴史があり、各世代での認知度が非常に高く、幅広い商品を取り扱っていることが強さの要因だろう。2位は米フリマアプリの「ポッシュマーク(POSHMARK)」で同2.4%、3位はブランド品の米委託販売サイト「スレッドアップ(THREDUP)」だった。
トラフィック数の対前年比では、ブランドバッグの米委託販売店「リバッグ(REBAG)」が152.4%増、フリマアプリ「ディポップ(DEPOP)」が同60%増と好調だったが、ほかは3%程度低下しているサイトが多かった。なお、直接サイトを訪問したケースを除くと検索からの流入が21%と最も多く、アクセス元の多くは、訪問者数上位もしくは前年比で訪問者数が伸びているリセールサイトにユーザーを誘導していることが分かった。
SEO対策(検索エンジン最適化)が最も優れていたのは「ディポップ」で、5月のトラフィックは全て自然検索からの流入だった。主な検索ワードは「バレンシアガ(BALENCIAGA)トラックジャケット」「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)合成ワニ革バッグ」「アーバンアウトフィッターズ(URBAN OUTFITTERS)中国刺しゅう」などだった。
検索エンジン以外では、メールやSNSからの流入が多い。「イーベイ」はメール経由でのトラフィックの95.1%、SNS経由の88.4%を占めており、「ポッシュマーク」は同3.4%と6.3%だった。
シミラーウェブの解析による、2019年5月の訪問者数別(PC・モバイル合計)米リセールサイトランキングは以下の通り。
1. イーベイ(6億5910万)
2. ポッシュマーク(1640万)
3. スレッドアップ(398万)
4. ザ・リアルリアル(352万)
5. グレイルド(GRAILED)(262万)
6. ゴート(GOAT)(230万)
7. ファーストディブス(1STDIBS)(191万)
8. ディポップ(152万)
9. スタジアム・グッズ(STADIUM GOODS)(134万)
10. ヴェスティエール・コレクティブ(VESTIAIRECOLLECTIVE、米国版)(30万6000)
11. リバッグ(15万4000)