マーキュリーデザイン(廣瀬貴士社長)が運営するウィメンズブランド「バナーバレット(BANNER BARRETT)」は、2019-20年秋冬からリブランディングを進める。これまでは小花柄のワンピースといったガーリーなアイテムを得意としてきたが、秋からは全身をワントーンでそろえたスタイリングなどで、より大人っぽいイメージを打ち出す。9月6日には、東京・代官山のオフィス敷地内に直営店も開く。
19-20年秋冬から40代の新しいデザイナーと組んでおり、しっとりと落ち着いたイメージのアイテムをそろえる。ベージュトーンのレイヤードが豊富で、カシュクールのニットドレス(2万3000円)やウエストをビスチェのように絞った伸縮性のあるポンチ素材のドレス(2万5000円)などを企画した。
9月に代官山に開く店舗は約66平方メートル。これまでプレスルームとして使っていた空間を店舗に改装する。代官山では、ラ・フェンテ代官山1階に直営店を構えていたが、同施設の閉館に伴って18年5月で閉店していた。現在、百貨店インショップは京都の藤井大丸と大丸梅田店の2店。藤井大丸の店舗では6月からポップアップイベントを定期的に行い、新鮮な売り場作りを進めている。大丸梅田店の店舗は、10月に改装オープンする予定だ。
「バナーバレット」は02年にスタート。05~10年頃に宝島社のファッション誌「スウィート(sweet)」が“大人可愛い”ファッションでブームになると、その流れに乗って成長。二ノ宮和佳子などがディレクターを務めていた。その後、マーキュリーデザインは「バナーバレット」よりも大人に向けたブランドの「アミウ(AMIW)」やセレクトショップ業態の「バルサラ(BULSARA)」なども運営していたが、現在は「バナーバレット」のみを手掛けている。