ビューティ

「コスメデコルテ」最高峰ラインが刷新、世界の富裕層をターゲットに

 コーセーは、ハイプレステージブランド「コスメデコルテ(DECORTE)」の最高峰ライン「AQ ミリオリティ」を10年ぶりにリニューアルする。スキンケアアイテム9品目9品種(1万~12万円)を一新して9月16日に発売し、同時に新たなマーケティング戦略でグローバルでの価値を高めていく。

 「AQ ミリオリティ」は2000年にクリームからスタート。その後アイテムを拡充し、「コスメデコルテ」の誕生30周年を迎えた2009年にラインを確立した。再生医療のメカニズムを応用し、最先端皮膚科学がもたらす“技術”と肌効果や感触、香りの作用により肌と共に心までもが心地よいと感じる“感性”を融合した製品を展開している。そして今回、初のリニューアルとなる。

 生まれ変わった新「AQ ミリオリティ」は肌本来が持つ“自己再生能力”に着目し、加齢によって減少する増殖因子(生体内で細胞が産生、分泌している因子。ダメージを受けた肌の再生に必要不可欠)を保護して効果的に働かせるため、屋久島産の紅富貴エキスをキー成分として配合しているのが特徴だ。アイテムは12万円の「インテンシブ クリーム n」をメインに、クレンジング、洗顔料、乳液、化粧水、美容液2種、アイクリームをそろえる。

 「AQ ミリオリティ」は現在、全国の百貨店と化粧品専門店で販売しているほか、グローバルでは中国、香港、台湾、韓国、シンガポール、タイ、マレーシア、フランス、イギリス、スペイン、イタリア、アメリカ、カナダの13の国と地域で展開している。同社の牧島伸彦ブランド事業部は、「『コスメデコルテ』はグローバルにおいて680億円を超えるブランドに成長している。今回の刷新と同時に、今後はエリアを日本、アジア、欧米、トラベルリテールの4つに区分してマーケティング戦略を行っていく。グローバルにおいては、特に中国のニューリッチ層や欧米でのセレブレティなど富裕層を中心にアピールを行う。日本では富裕層に加え、新客となる若年層の獲得、顧客ロイヤリティーの向上を目指す。そして3つの拠点拡大のためにトラベルリテールも注力する。また、ブランディング強化のためカウンターデザインも世界観を統一させ、日本と海外で同時に大規模プロモーションを行う予定だ」と述べた。

【エディターズ・チェック】
「AQ ミリオリティ」を象徴する12万円のクリームは、その見た目からもダイヤモンドのような輝きを放つ。使用するときは無意識ながらも背筋を伸ばして丁寧に丁寧にやさしく肌にのばしていました。肌はもちろん心まできれいになりますように……。

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