週末にオシャレして出掛けたいアートスポットをお届け。今週は無印の製品とバウハウス学生の作品を共に展示した「Archives: Bauhaus」展やだまし絵で知られるマウリッツ・コルネリス・エッシャー(Maurits Cornelis Escher)に多大な影響を与えた画家の回顧展など5つをラインアップ。また、「WWD JAPAN.com」の過去記事の中から今週末(6月29、30日)に開催されるイベント情報やポップアップもまとめて紹介する。
【アートスポット5選】
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新しい生活を生み出そうとする無印の製品とバウハウス学生の作品を共に展示
無印良品 銀座の店内にある工房ATELIER MUJI GINZAは「Archives: Bauhaus」展を9月23日まで開催している。同展はマリアンネ・ブラント(Marianne Brandt)の実験的な写真作品や照明器具、ウィルヘルム・ワーゲンフェルド(Wilhelm Wagenfeld)の作品など、バウハウス学生の作品と無印良品の製品を一緒に並べて展示する。今回の企画協力者である中原慎一郎ランドスケーププロダクツ・ファウンダーは「バウハウスと無印良品は学校と会社という違いはあるが、どちらも時代に求められる製品を作り出し新しい生活スタイルを生み出そうとする点では共感できる部分が数々ある」と語る。
バウハウスは、産業革命後に欧州で加速した大衆文化の課題を解決することを目的として1919年にドイツで創立された、先進的な総合芸術学校。その活動は14年間と短かったが、ドイツのみならず世界各国のデザインや建築などに今なお強い影響を与えている。
■Archives: Bauhaus
日程:6月28日~9月23日
時間:10:00~21:00(金曜日のみ 20時まで)
場所:ATELIER MUJI GINZA Gallery2
住所:東京都中央区銀座3-3-5 無印良品 銀座6F
入場料:無料
だまし絵で知られるエッシャーに多大な影響を与えた画家の回顧展
19世紀後半から20世紀前半を生きたオランダのアーティスト、サミュエル・イェスルン・デ・メスキータ(Samuel Jessurun de Mesquita)の日本初回顧展「メスキータ」が6月29日~8月18日、東京ステーションギャラリーで開催される。メスキータはだまし絵で知られるマウリッツ・コルネリス・エッシャー(Maurits Cornelis Escher)に多大な影響を与えた画家。主に木版画で人物や動物、植物を題材に白黒のコントラストを強調した作品を手掛けた。メスキータの木版画は、鋭い切れ味の線描による大胆な構成で、明暗の強烈なコントラストを生かした装飾的な作品が見る者に強い印象を与える。
■メスキータ
日程:6月29日~8月18日
時間:10:00~18:00(金曜日のみ 20時まで)
場所:東京ステーションギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
入場料:一般 1100円、学生(高校・大学生)900円、中学生以下 無料
新しい“カンパイ”シーンを提供する体験型イベント
キリンホールディングスは新しい“カンパイ”シーンを提供する体験型イベントの第2弾「#カンパイ展2019 -Wish You Good Luck!-」を9月1日まで横浜赤レンガ倉庫で開催している。昨年3万人を動員した同展は、実は知られていない横浜発祥のアイテムを紹介する“山手の洋館”をモチーフにした部屋やキリン製品のアーカイブが展示された来場者参加型アートの部屋、幸せを運ぶといわれる“聖獣麒麟”が隠れた部屋の3つの空間を用意する。また、グラスとテーブルで繰り広げられる光の演出が行われる“カンパイホール”では“キリン一番搾り”(400円、税込)などのドリンクを提供する。
■#カンパイ展2019-Wish You Good Luck!-
日程:6月24日~9月1日
時間:平日 11:00~19:00
土・日・祝日および8月13~16日 11:00~21:00
※混雑状況により変更になる可能性あり
場所:横浜赤レンガ倉庫1号館3F
住所:神奈川県横浜市中区新港1-1-1
入場料:無料
パルコは6月28日から7月15日まで、独自の視点でカルチャーを発信するコラージュアーティスト河村康輔のアーカイブ展をパルコ池袋店のパルコミュージアムで開催する。同展ではアナログコラージュからデジタルコラージュ、グラフィックデザイン、プロダクトデザインまで河村のこれまでの活動、作風の秘密に迫る。空間演出はアートユニットUTOPIE(ユトピー)を結成したグラフィックアーティストYOSHIROTTEN(ヨシロットン)が率いるYAR(ヤール)が手掛ける。展示物は過去の代表作、コラボレーション作品、映像、立体と4つに分類し展示する。展覧会記念商品として刺しゅうを使用したアイテム、限定コラボアイテムなどを販売する。
■KOSUKE KAWAMURA-ARCHIVE-
日程:6月28〜7月15日
時間:10:00〜21:00(最終日は18時まで)
場所:パルコミュージアム
住所:東京都豊島区南池袋1-28-2 池袋パルコ 本館7階
入場料:一般 500円 / 学生 400円 / 小学生以下 無料
ロエベ財団(LOEWE FOUNDATION)は6月25日、東京・草月会館で同財団が主催する「インターナショナル クラフト プライズ 2019(International Craft Prize 2019以下、ロエベ クラフト プライズ)」の表彰式を行った。グランプリを受賞したのは、1982年京都生まれで京都を拠点に活動する石塚源太さん。日本人がグランプリを受賞するのは今回が初めて。受賞作品は、何層にも塗り重ねられた漆の深みと透明感が引き立つオブジェで、球体を連ねたような愛嬌のあるフォルムが魅力的だ。特別賞には、1990年英国マンチェスター生まれのハリー・モーガン(Hurry Morgan)さんと、72年名古屋生まれの高樋一人さんが選ばれた。受賞作品とファイナリストの作品は、6月26日~7月22に同会館のイサム・ノグチが手掛けた石庭「天国」で展示される。
■インターナショナル クラフト プライズ
日程:2019年6月26日~7月22日(無休)
時間:10:00~19:00(金曜のみ20時まで)
会場:草月会館
住所:東京都港区赤坂7-2-21
入場料:無料
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