3Dプリンターや鋳造による商品の製造・販売を行うJMC(横浜市、渡邊大地社長)は、オンワードホールディングス傘下のダンス用品メーカー、チャコットと共同開発した作業着を7月から導入する。8月からは他社への販売も予定する。
製作したのは、ショップコート、ブルゾン、シャツ、長袖Tシャツ、半袖Tシャツ、シルエットの異なる2型のパンツ、キャップの全8型。スッキリとしたシルエットと、ブラック、ホワイト、グレーのシックなカラー展開が特徴のファッショナブルな作業着だ。全アイテムにストレッチ素材を用いたほか、製品や機械を傷つけないようボタンやファスナーを布で覆ったり、作業時に使用する金属製定規の落下防止を目的としてポケット内部にマグネットを埋め込んだりと、製造現場で求められる高い機能性も備える。
JMCは、作業着で出勤することを禁止している製造業社が多いことに疑問を持ち、今回のユニホーム製作プロジェクトを構想。“作業着で出社し、作業着で帰る”をコンセプトに、着ることに誇りが持てるような作業着を具現化することで、企業イメージを刷新するとともに、製造業界内の作業着への認識をアップデートさせることを目指す。長野・飯田と静岡・浜松にある2つの自社工場のほか、工場を併設する新横浜の本社の一部にも導入する。
同社は2014年、ブランディングや広告を手掛けるアートディレクター、山﨑晴太郎を取締役に起用。以来、企業理念やロゴの刷新といったリブランディング事業に注力しており、今回のプロジェクトもその一環となる。