英国発の「グローブ・トロッター(GLOBE-TROTTER)」は6月27日、新作トラベルケース“エアロ(AERO)”を発表した。宇宙旅行が実現間近になりつつある中、航空宇宙工学の技術を取り入れた同社独自の新素材“エアロ・カーボン(AERO Carbon)”を採用。素材と商品の製作は、ロンドンを拠点にする日本人デザインエンジニアで、東京大学で航空宇宙工学を研究していた吉本英樹をデザイン・エンジニアリング・ディレクターとして迎えた。
新素材“エアロ・カーボン”は、人工衛星やロケットなどに使用される最先端素材カーボン ファイバーで作られたカーボン シェル。「グローブ・トロッター」と吉本の共同開発の独自の製法で作られ、日本の東レ・カーボンマジックの技術協力によって製作された。同素材は柔らかく弾力性があり、衝撃に強く、軽量なのが特徴だ。現在、世界特許申請を申請中だという。
新トラベルケースの“エアロ”は新素材“エアロ・カーボン”を用いて吉本がデザイン。従来レザーが使用されているコーナーパッドにPVCを配して軽量化したほか、ブランド初めての4輪ホイールを使用している。価格は4輪の19インチトローリーケース(39cm×55cm×17.5cm)で28万8000円、2輪の21インチトローリーケース(39.5cm×57cm×17.5cm)で27万8000円、4輪の28インチトローリーケース(55cm×79cm×24cm)で34万8000円。日本では銀座店をはじめとする直営店で9月に世界先行販売し、イギリスでは10月に発売予定だ。