ナイキ(NIKE)が、1989年から30年間続く仏フットボールクラブのパリ・サンジェルマンFC(PARIS SAINT-GERMAIN FC以下、PSG)とのパートナーシップ契約を2032年まで延長することを発表した。
報道によると契約料は13年で9億7500万ユーロ(約1189億円)と、これまでの年間契約料2500万ユーロ(約30億円)の3倍(年7500万ユーロ、約91億円)にあたり、今後「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」とのコラボも継続するという。
ナーセル・アル・ヘライフィー(Nasser Al Khelaifi)PSG会長は今回の契約について、「ナイキはクラブにとって常に信頼できるパートナーだった。今回の契約は、彼らとわれわれがこれからも同じ道を歩んでいきたいという固い決意を示すものだ」とコメントした。
パートナーシップの延長と合わせ、契約から30年目の記念すべきシーズンとなる2019-20シーズンのユニホームも発表された。30年間で71モデルのユニホームが発表されてきたが、ここ数シーズンのトップスはネイビーをベースに、中心にアクセントカラーとしてレッドラインが入るデザインが主流だった。しかし新ユニホームは過去へのリスペクトを込めて、中心にホワイト、レッド、ホワイトの3本線が等間隔で配されたクラシックなVネックデザインに変更されている。また胸スポンサーは、14年続いたエミレーツ航空との契約が終了し、新たにアコーホテルズ(Accor Hotels)を運営するアコー ライブ リミットレス(Accor Live Limitless)のロゴがのることになった。
パリ・サンジェルマンFCは1970年創設で、仏プロリーグのリーグ・アンに所属する強豪クラブ。2010年代初頭にカタール投資庁の子会社であるカタール・スポーツ・インベストメント(QSI)が株主となったことで、世界でもっとも裕福なクラブのひとつに。現在は、フランス代表のキリアン・ムバッペ(Kylian Mbappe)や、ブラジル代表のネイマール(Neymar)ら多くのスター選手を擁している。