「WWDビューティ」7月4 日号は化粧品の訪問販売を取り上げます。訪問販売は弊紙でこれまで深く追うことなかった販売チャネルの一つですが、日本訪問販売協会の市場規模を見ると、売上高はピーク時から半減近くなっているものの、ここ数年は微増傾向にあり、カテゴリー別の売り上げでは20年以上化粧品が1位を占めています。今回、弊紙公式インスタグラムとツイッターで訪販についてアンケート実施。その答えからも訪販が今抱えている問題点も分かりました。
取材から見えてきたのは、従来型の自宅を訪問して化粧品を販売する形式から、店舗やエステサロンを併設したショップへのシフト、通信販売と併用といった販売方法の多様化です。その背景には女性の社会進出による在宅率の低下と時間の制限があります。一方で若い世代では訪問販売という認識がないまま利用しているケースもありそうです。実は訪問販売を仕事にする女性が増えており、その働き方にも注目が集まっています。
誕生以来、訪問販売にこだわってきたポーラ、訪問販売の精神を受け継いで“サロン型訪販”に進化する日本メナード化粧品、“訪販の見える化”推進で顧客との接点を拡大するナリス化粧品、忙しい女性に対応したサービスと価格帯で若い世代を取り込むシャンソン化粧品、会員組織の構築・浸透を進め、売り上げを拡大するナガセビューティケァを取材し、訪問販売業界で何が起きているかを探ります。
ニュース面では、海外で話題を集めている“アクティブスキンケア”をピックアップ。ワークアウトをしながらスキンケアやメイクアップを楽しむアクティブスキンケアの広がりや注目のブランドを取り上げます。そのほか、ラグジュアリーブランドの男性向けカウンターの登場で、興隆が目覚ましいメンズコスメ市場を伝えます。
最高峰ライン「AQ ミリオリティ」を10年ぶりに刷新する「コスメデコルテ(DECORTE)」、最大40%まで水分を含むウォーターベースのリップティントが登場する「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」、目周りの筋肉に着目したアイクリームを発売するロート製薬の「エピステーム(EPISTEM)」のほか、トピックスとして米国発「フレグランス・ファンデーション・アワード2019」の模様を掲載しています。