ギャラリー21は、「ワールドグラフティアート展(2016 World Graffiti Arts Exhibition in Daiba featuring BANKSY)」を6月18日から7月18日まで、台場にあるグランパシフィック ル ダイバで開催中だ。同展は、ロンドンを中心に活動する覆面芸術家バンクシー(BANKSY)の作品をはじめ、ディーフェイス(D*FACE)やシェパート・フェアリー(Shepard Fairey)、ミスターブレインウォッシュ(Mr.Brainwash)、ドルク(DOLK)、ザ プロデューサー ビーディービー(The ProducerBDB)ら世界で活躍する6名のグラフィティーアーティストの作品を展示販売する。
館内に入ると中心は吹き抜けの円形になっており、天井が高く抜け感が気持ち良い。
入口から反時計回りに展示を見ていくと、バンクシーの展示がズラリと並ぶ。報道カメラマンであるフィン・コン・ウトがベトナム戦争時に撮影した写真が元の風刺作品「Napalm」や「Police Kids」「MONKEY QUEEN」など17点を展示している。
続いて目に入るのが、ディーフェイス、シェパート・フェアリー、ミスターブレインウォッシュ、ドルクの作品群だ。
ディーフェイスの作品は、グラフィティーアートでありながらポップの要素が強い。グラミー賞受賞歌手で知られるクリスティーナ・アギレラ(Christina Aguilera)は、ディーフェイスのファンであることを公言し、2010年に発売された自身のアルバムジャケットのデザインを頼んだことで知られる。
独特な色合いで知られるアメリカ生まれのグラフィティーアーティストのシェパート・フェアリー(通称オーベイ)の作品も展示。代表作は、フランス人プロレスラーのアンドレ・ザ・ジャイアント(Andre the Giant)の顔をモチーフにした白黒のシンプルな作品やオバマ米大統領の選挙ポスターなどだ。
“25年ぶりのアンディ・ウォーホルの再来”ともいわれるフィルム・メーカー兼ポップ・アーティストのミスターブレインウォッシュの作品は、ビートルズ(The Beatles)やザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)、チャールズ・チャップリン(Charles Chaplin)をモチーフにしたウィットに富んだものが多い。
バンクシーに才能を見出されたノルウェー出身のグラフィティアーティスト・ドルクの展示も。彼もまた、バンクシー同様にプロフィールや顔写真を公開せず、匿名で活動している。
ザ プロデューサー ビーディービー(本名ブライアン・アヴィラ)は、「昔人気があったものと今人気があるものをミックスさせることで、全ての世代に通用し、アートによるコミュニケーションを実現させたかった」と話すように、さまざまなカルチャーをミックスした作品を得意とする。
マリリン・モンローがスターバックスコーヒーを片手にエア ジョーダンをはき、映画「スター・ウォーズ」の作中に登場するストームトルーパーが「ピガール(PIGALLE)」のTシャツを着用するなど、絵だからこそできるファッションを表現している。
会場では今回のイベントを記念したTシャツやiPhoneケース、ポストカードなどの限定アイテムも販売している。
■イベント概要
「ワールドグラフティアート展(2016 World Graffiti Arts Exhibition in Daiba featuring BANKSY)」
時間:11:00~18:00
休催日:祝祭日を除く月曜日
会場:ギャラリー21(東京都港区台場2-6-1ホテル グランパシフィック ル ダイバ 3階)
アクセス:新交通ゆりかもめ「台場」駅直結
入場料:無料(展示販売)