ファッション

英メンズブランド「カシミ」のデザイナーが39歳の若さで急逝

 英メンズブランド「カシミ(QASIMI)」のデザイナー、ハリド・アル・カシミ(Khalid Al Qasimi)氏が7月1日に39歳の若さで急逝した。死因は明らかにされていない。同氏はアラブ首長国連邦(UAE)のシャルジャ首長国生まれで、同国の首長であるスルターン・ビン・ムハンマド・アル・カシミ(Sheikh Dr Sultan bin Muhammad Al Qasimi)の次男としても知られている。

 カシミ氏は幼少の頃にイギリスに移り住み、セント・マーチン美術大学(Central Saint Martins)を卒業後にウィメンズブランドを2008年にスタート。その後メンズに転向し、09年にパリ・メンズでデビューを飾った。その後はロンドン・メンズでコレクションを発表していた。

 UAE大統領府は、「大統領であるハリーファ・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下(His Highness Sheikh Khalifa bin Zayed Al Nahyan)は、シャルジャの首長の息子であるハリド・ビン・スルタン・ビン・ムハンマド・アル・カシミ(Sheikh Khalid bin Sultan bin Muhammad Al Qasimi)の訃報に際し、深い悲しみを覚えている。彼の魂が安らかに眠り、ご家族に安寧があることを偉大なるアラーの神に祈っている」と声明を発表した。

 アラビア版「ヴォーグ(VOGUE)」誌の元編集長であるディーナ・アルワアニ・アブドゥルアジズ(Deena Aljuhani Abdulaziz)は、「ハリド、楽園でどうぞ安らかに。いつも周囲に喜びをもたらしてくれたあなたがいなくなり、とても寂しい」とインスタグラムに投稿した。

 英国ファッション協議会(BRITISH FASHION COUNCIL)の最高経営責任者を務めるキャロライン・ラッシュ(Caroline Rush)は、「ハリド・カシミは才能あふれる若きデザイナーで、モダンでエレガント、かつ先進的なコレクションを発表していた。ご家族や友人の皆さまにお悔やみを申し上げます」と弔意を示した。

 「カシミ」は、日本市場への本格的な進出に向けた足がかりとしてオープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)表参道店で3月22日から4月4日までポップアップショップを開いたが、カシミ氏もそれに合わせて来日したばかりだった。東京ではオープニングセレモニーをはじめ、ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)、ウィズム(WISM)、ジョンブル プライベート ラボ(JOHNBULL PRIVATE LABO)などが取り扱っている。

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