東急電鉄とJR東日本、東京メトロの3社は4日、渋谷駅直結の商業施設「渋谷スクランブルスクエア」の概要を発表した。地下2階〜地上14階の3万2000平方メートルに212ショップがオープンする。全16フロアのうち2〜9階までをファッションとビューティが占め、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」「ティファニー(TIFFANY & CO.)」「サカイ(SACAI)」などのラグジュアリー/デザイナーズブランド、「ユナイテッドアローズ」「トゥモローランド」「ジャーナルスタンダード」などのセレクトショップが出店する。地下2階のフードと5階のファッション、6階のビューティは東急百貨店がテナントとして運営する。開業日は11月1日。売上高は「数字よりも“最旬を追求する”ため、非公表」(同社の堀内謙介商業・展望Dept.総支配人)だが、11月末には建て替え中の「渋谷パルコ」、来年には三井不動産が宮下公園跡地に商業施設を開発中で、今秋以降、渋谷の商業エリアは大きく変貌しそうだ。
「渋谷スクランブルスクエア」は、オフィスや展望台などが入居する約230メートル、地上47階建ての複合ビルで渋谷スクランブルスクエア第1期(東棟)の商業エリアに位置する。東急電鉄とJR東日本、東京メトロの共同事業で、東急電鉄グループがマジョリティ出資で、他の2社も出資する渋谷スクランブルスクエア株式会社を設立している。
「バレンシアガ」などが出店する3階はJR線と銀座線との連結口になり、「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ブルガリ(BVLGARI)」「ケンゾー(KENZO)」「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」などのラグジュアリーブランドとデザイナーズブランドを集積。
ビューティフロアは、3階に「ディオール(DIOR)」バックステージが出店するほか、6階にはエリア初登場のプレミアムオーガニックケアブランド「イトリン(ITRIM)」、カリフォルニア発のコスメブランド「トゥー フェイスド(TOO FACED)」「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」が出店。また「シャネル(CHANEL)」や「M・A・C」「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」のほか、パリ発フレグランスブランドの「ディプティック(DIPTYQUE)」「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」といったフレグランスブブランドなどをそろえる。
一方、東急百貨店運営の5階のファッションフロアには「コーチ(COACH)」「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」「ロンシャン(LONGCHAMP)」「ヴァンドーム青山」「フルラ(FURLA)」など雑貨やアクセサリーをカテゴリーごとに集積した編集売り場になる。