ビジネス

TSIの3〜5月期は営業利益72.1%増 上野商会買収で大幅に増益増収

 TSIホールディングスの2019年3〜5月期決算は、売上高が前年同期比9.4%増の428億円、営業利益が同72.1%増の19億円、経常利益が同47.4%増の21億円と大幅な増益増収だった。昨年10月に買収した上野商会の売上高と営業利益が大きく乗った形だ。キャロウェイゴルフの株式売却による約10億円の特別利益によって、純利益も同4.3倍の24億円となった。

 同社は4月に発表した新中期経営計画に基づき、プロパー消費率改善の取り組みも進めている。「セールで売上高を稼いでも意味がない。プロパー消費が利益につながる」(上田谷真一社長)との言葉通り、粗利益率は0.8ポイント改善した。

 主力の「ナノ・ユニバース(NANO UNIVERSE)」は売上高が同6.5%増の61億円。ウィメンズ事業の拡大が奏功した。一方、拡大に合わせて商品在庫を増やしたものの、低温が長く続いたことで、夏物は思うように動かなかった。その結果、粗利益率は2.9ポイント悪化したが、「夏物はこれからがオンシーズン。アウトレットのチャネルも豊富に持つため、うまく消化できる。3〜8月期はプラスに転じる見込みだ」と説明した。

 ゴルフウエア「パーリーゲイツ(PEARLY GATES)」の売上高は同6.0%増の32億円。個性的なアイテムが引き続き支持された。スニーカーをメインとするセレクト業態「アンディフィーテッド」は、京都、大阪、福岡への新規出店が奏功し、同33.7%増の11億円と大きく伸長した。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。