資生堂ジャパンは20~50代の女性500人を対象に「コラーゲン」に関するアンケートを実施した。その結果、80%の女性がコラーゲンが美肌に欠かせない重要な成分であることは知っていながらも、コラーゲンについて誤って認識していることが分かった。
調査によると、アンケートに答えた約9割の女性が普段の生活でコラーゲンを積極的にとり入れたい意向を持っていながら、約5人に1人は「コラーゲンは食事から摂ると効率的に吸収される」と誤解を抱いていることが判明。「あなたはコラーゲンに関する正しい知識を持っている自信がありますか?」というアンケートに対して 「ある」と答えた人はわずか4%にとどまり、コラーゲンに興味・関心を寄せる女性は多い一方で、その知識に自信を持っている人は極めて少ないことが明らかとなった。
資生堂グローバルイノベーションセンターでコラーゲンに関する研究に携わる内山太郎研究員は「コラーゲンとはタンパク質の一種であり、食事から摂取したとしても、ほかのたんぱく質と同様に体内でアミノ酸などの低分子に分解されるため、肌のコラーゲンを作るのには効率的ではない」と解説。さらに「コラーゲンは体の中で新しく生み出すことができるため、“コラーゲンを生み出す力”を高めるために、コラーゲンを生み出す細胞を活性化させることが重要となり、そのためには適度な運動や質のよい睡眠、バランスのよい食事が大切だ」と説明した。