7月は1年でもっともお祭りが多い月だそうで、東京では隅田川花火大会、京都では祇園祭、新潟では「フジロックフェスティバル(FUJI ROCK FESTIVAL)」が開催される。今年の「フジロック」は26〜28日に開催されるが、北陸地方の梅雨明け予報は27日以降と、もともと悪天候で知られる「フジロック」だがすでに3日中2日の悪天候がほぼ決定。例年にも増してハードなシーンが想定される。そこで、例年参加の編集担当が「フジロック」を少しでも快適に乗り切るためのおすすめマストアイテムをセレクト。アウターからフットウエア、アクセサリーまでをレコメンドする。
ー OUTER ー
MAMMUT
3850 HS HOODED
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もはや撥水・防水性を備えないアウターを着ていくことは「フジロック」において“死”を意味するが、機能性を優先するとどうしてもスムーズな動きなどの実用性は損なわれがち。そんな「雨に濡れたくないけど『フジロック』を全身で楽しみたい」というワガママでアクティブな方には、マンモスロゴでおなじみの「マムート(MAMMUT)」のハードシェルジャケット“3850 HSフーデッド(3850 HS HOODED)”がおすすめだ。アルパイン・クライミング用品ブランドとしてスイスで生まれたブランドだけあって動きを妨げないパターン設計になっており、肩周りのストレスが一切なく腕の上げ下げをスムーズに行えるのがポイント。「フジロック」に着用していく1人の愛用者として、ぜひ一度その快適さを実感してほしい。
PATAGONIA
TORRENTSHELL JACKET
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プラスチック製のゴミを再利用したアイテムを展開するなど、環境保護の観点からもアウトドアブランド界をけん引する「パタゴニア(PATAGONIA)」。この“トレントシェルジャケット(TORRENTSHELL JACKET)”もリサイクルナイロン素材を100%使用しており、“世界一クリーンなフェス”と呼ばれる「フジロック」にはピッタリのアウターだ。もちろん防水性・透湿性・防風性を搭載。メンズ11色・ウィメンズ9色と豊富なカラー展開で、ファッション好きが気にしがちな“かぶり”も避けられる。
NIKE ACG
PACKABLE HD JACKET
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“あらゆる環境に対応するギア(ALL CONDITIONS GEAR)”の頭文字を冠したナイキ(NIKE)が展開するアウトドアライン「ナイキ ACG(NIKE ACG)」は、昨年の旧ロゴ復活以来旬の要素と古き良き1990年代のアウトドアシーンのデザイン性をいい塩梅にミックスしていると人気が再燃。“パッカブル HD ジャケット(PACKABLE HD JACKET)”は現代的シルエットだが、胸元のカラーブロックにどこか懐かしい雰囲気が感じられる。その名の通り折りたたんで収納でき、カラビナ付きなので持ち運びも便利。しかもカラビナは胸ポケット内に装着することができ、小物などの紛失が心配な方はカラビナに小物を取り付けることもできる。
VAINL ARCHIVE x MARMOT
MOUNTAIN PARKA
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数シーズン前から継続的にアイテムを発表している「ヴァイナル アーカイブ(VAINL ARCHIVE)」と「マーモット(MARMOT)」の人気コラボから、今シーズンは“ゴアテックス(GORE-TEX)”を用いたマウンテンパーカが登場。「マーモット」のスノージャケットをベースにシルエットは通常よりも余裕を持たせ、「ヴァイナル アーカイブ」のデザインエッセンスを落とし込むことで「フジロック」はもちろんタウンユースでもいける一着に。定番カラーの展開だが派手すぎない色味がうれしい。
ー PANTS ー
THE NORTH FACE
RAINTEX PLASMA
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近年ファッションカテゴリーで破竹の勢いを見せる「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」だが、やはりブランドのDNAはアウトドアにありーーということでパンツと合わせて本格的なアウトドアフィールド用のセットアップをご紹介。“ゴアテックス”の防水・透湿セットアップとは思えないほどコンパクトに畳めて、パンツは裾が大きく開くファスナー仕様となっているので、急な雨でもブーツやスニーカーを履いたまますぐに着用できる。「ザ・ノース・フェイス」の鉄板カラーリングの4色で展開され、最早着ているだけでかっこいい一品だ。
NEW BALANCE
WAIST TO TOE
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「ニューバランス(NEW BALANCE)」のスニーカーを美しく見せることをコンセプトに、今年誕生した5つのモデルからなるパンツコレクションが“ウエスト トゥ トウ(WAIST TO TOE)”。コンセプト通り5つのモデル(ストレイト、スキニー、スリムテーパード、ワイドテーパード、ワイド)はどれもスニーカーとの相性&バランスが抜群で、もちろん「ニューバランス」のスニーカーでなくてもシルエットは完璧。なおかつ撥水性とストレッチ性を併せ持つという神器レベルのパンツだ。都会的エッセンスを感じさせる“ウエスト トゥ トウ”で、「フジロック」をスマートに楽しんでみては?
ー TOPS ー
HANES
BEEFY-T
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パックTシャツといえばの「ヘインズ(HANES)」からは、ガシガシ着れるTシャツとして定番の“3枚パックTシャツ”ではなく“ビーフィーT(BEEFY-T)”を紹介したい。1500円という低価格ながらきれいなボックスシルエットの肉厚生地で、コットン100%だから肌なじみもよく、首元のリブはボディーよりも厚手の丈夫な作りになっていたりと“コスパ最強”。近年はカラー展開も豊富なので、1日1色で参戦してみては?
MAGIC STICK x FORCE A BETTER
CORDURA 2PACK T
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今野直隆率いる東京発ストリートブランド「マジックスティック(MAGIC STICK)」と、“プラスONE機能”をスローガンに掲げ今年スタートしたばかりの無地Tシャツブランド「フォースアベター(FORCE A BETTER)」から、“コーデュラ(CORDURA)”製の2枚組コラボパックTが登場。“コーデュラ”とはナイロンの7倍近い強度を持つ耐久性に優れた繊維で、今作は通常のコットン生地に“コーデュラ”を織り込むことで、摩擦や引き裂きに強いものに。また、パックTというと大抵シンプル&同一デザインだが、フロントに「マジックスティック」のロゴを配したものと、バックに“MAGIC STICK”と“CORDURA”の文字が大胆にプリントされた2モデルが1パックになっている。耐水性もあるので、担当編集は着用しての参戦を予定している。
KARRIMOR
2PACK T
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70年以上の歴史を持つイギリス発祥のアウトドアブランド「カリマー(KARRIMOR)」は、今年初めてブランド初のパックT“カリマー 2パックT(KARRIMOR 2PACK T)”を発売した。フラットシーマという継ぎ目が平らな縫製のため素肌との擦れが少なく、長時間着用してもストレスを感じず気持ちよく着られる。それでいて吸汗速乾性とストレッチ性を兼ね備えた素材を採用しており、「フジロック」のような長時間&悪天候というタフな環境にはもってこいのパックTだ。
ZEPTEPI
LONG SLEEVE TEE AN01
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キューベンファイバー素材のトートバッグなどユニークなアイテムを手掛ける、松倉領の「ゼプテピ(ZEPTEPI)」が展開する撥水加工を施したロングスリーブTシャツがとにかくすごい。この記事を企画した段階で紹介を決めていたアイテムで、ボディーはギルダン(GILDAN)のコットン100%Tシャツなのだが、全体に施された撥水加工が想像をはるかに超える。一見は百聞にしかず、上のギャラリーを右から左にスワイプして確認してほしい。
ー FOOTWEAR ー
KEEN
FUJIROCK MODEL
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2015年から「フジロック」のオフィシャルサポーターを務めている「キーン(KEEN)」が、「フジロック」とのコラボブーツ&サンダルを発売しているのはご存知だろうか。どちらも「フジロック」の“ロック(岩)”から着想したグレーパターンを採用し、気候変動の激しい「フジロック」のために水陸両用で随所に暗闇で光るリフレクターが配されるといった「フジロック」らしさ全開のモデル。「購入のタイミングがない!」と嘆く方には朗報ーー「キーン」は「フジロック」会場でブースを設けているので現地調達も可能だ。
SALOMON
OUTPATH PRO GORE-TEX
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ここ数年、野外フェスの足元をサポートするフットウエアとして急速に市民権を得ている「サロモン(SALOMON)」。その中でこの“アウトパス プロ ゴアテックス(OUTPATH PRO GORE-TEX)”はなじみがないかもしれないが、見て分かる通りアッパーが足首まであるつなぎ目のない構造なので、土や砂の侵入だけでなく足首の捻りも防ぐ。ハイキング用のハイカットモデルだが重さは約400gと、長時間歩き回る「フジロック」でも快適に過ごせる。
NEW BALANCE
880G
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足場の悪い会場でもいつもと変わらない履き心地と防水性を求めるならば、“ゴアテックス”仕様の「ニューバランス」の“880G”はいかがだろうか。クッション性と安定性はさすが「ニューバランス」といったところで、ゴツめになりがちなフェスファッションの足元も“880G”なら細身なのでスタイリッシュにしてくれる。“576”や“996”をはじめとした他モデルよりサイドの“N”が細めであることと、ヒール部分に“ゴアテックス”のタグがあしらわれているのがクールポイント。
GORDON MILLER
WATERPROOF BOOTS
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レインブーツは野外フェスの定番アイテムだが、いざ買うとなると“あの2大勢力”がどうしても頭に浮かびがち。そこに待ったをかけるのが、オートバックスセブン(AUTOBACS SEVEN)のガレージ・ライフスタイルブランド「ゴードン ミラー(GORDON MILLER)」だ。もともと洗車用品ブランドとして設立されたということもあり、防水はお手の物。2800円という良心的な価格も魅力だ。
ー ACCESSORIES ー
GOOD OL’ x PORTER
COLLABORATION ITEM
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福田健太郎が手掛ける「グッド オル(GOOD OL’)」と「ポーター(PORTER)」は数シーズンにわたりコラボアイテムを発表してきたが、今回紹介するコレクションはその集大成。なんでも「フジロック」のために作ったそうで、コインケース、チェストバッグ、ショルダーポーチ、ショルダーバッグは、全てベストに装着できるという男心をくすぐるギミックに。視認性の高いド派手な発色のネオンカラーも山中の「フジロック」ならむしろちょうどいい。もちろんそれぞれのアイテムは1つずつ使うことができる。
NIKE
ADJUSTABLE CAP
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悪天候や標高の高さからくる冷えにどうしても注意がいきがちな「フジロック」だが、開催時期が夏真っ盛りの7月下旬ということを忘れてはいけない。いくら悪天候の多い「フジロック」とはいえ、晴れた日は気温30度を超え、毎年日焼けに悩まされるほど紫外線も強い。「ナイキ(NIKE)」のネックフラップ付きキャップは顔と首をしっかりカバーでき、スポーツブランドのキャップということで速乾性とストレッチ性も◎。そして肝心のネックフラップは取り外すこともできる。先に紹介した“パッカブル HD ジャケット”と相性がいいので、合わせてチェックしてほしい。