「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)の1階と7階で2019-20年秋冬メンズ・コレクションのポップアップストアを7月13〜28日に開く。1980年代のポップ・ミュージックやストリートなど複数の要素を融合し、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が19年春夏シーズンにメンズ アーティスティック・ディレクターに就任以降掲げているダイバーシティー(多様性)の空間を作り上げた。さまざまな色やポーズをとった個性豊かなマネキンがフロアをポップに彩る。期間中はグラフィティー・アーティストのフューチュラ(Futura)が手掛けた作品も展示する。13日のみ事前申し込み制(受付は終了)で当選者のみ入店することができ、14日以降は混雑状況により入場規制する場合があるという。
1階のエントランスの壁面はオレンジのモノグラムがあしわられ、中に入ると公衆電話やベンチ、ゴミ箱などアメリカのストリートを思わせるオブジェが並ぶ。7階はカフェ「ローズベーカリー(ROSE BAKERY)」のスペースを一面オレンジのポップアップストアに期間限定で改装し、中央には19-20年秋冬のショーのフィナーレでモデルのアルトン・メイソン(Alton Mason)が披露したダンスのモーションを再現したマネキン4体がひと際目を引く。また「ローズベーカリー(ROSE BAKERY)」がポップアップに合わせて開発した期間限定のフードやドリンクを販売するワゴンも設けている。7色に光る“モノグラム”のボストンバッグと、ハイカットのバスケットボールシューズも展示されているが現在は非売品で、商品化に向けて引き続き改良を進めているという。
世界で開かれるポップアップのみで販売するアイテムは七色に輝くリュック“プリズム クリストファー GM”(53万5000円)と“プリズム ポシェット ヴォルガ”(14万7000円)で、日本のポップアップ限定品はモノグラムをエンボスしたホワイトのブルゾン(115万円)とジレ(44万4000円)の2型をそろえる。他にもレインボーカラーのラインがあしらわれたボストンバッグ“キーポル・バンドリエール”(36万9000円)やクロスボディー“ダヌーヴ メッセンジャー”(25万6000円)、フェルトウールのスニーカー“LVトレイナー・ライン スニーカー”(12万4000円)など、ヴァージルが得意とするキャッチーなアクセサリーが特に人気を集めそうだ。
なお、19-20年秋冬シーズンの着想源はマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)だが、マイケルの未成年に対する性的虐待疑惑を扱った米HBO制作のドキュメンタリー映画「リービング・ネバーランド(原題:LEAVING NEVERLAND)」が大きな波紋を呼んでいることを受けて、直接的なグラフィックを使ったアイテムは生産されていない。しかしマイケルのディナージャケットをオマージュした、チャームが複数付いたバッグはポップアップでも並んでいた。