阪急うめだ本店は来年2〜3月をメドに、6階で展開する化粧品ブランドを7階に移設し拡張する。これまでの面積250平方メートルから、750平方メートルの約3倍に広がりプレミアムスキンケアブランドをそろえる。現在、同店の化粧品は、2階をメインフロアに、一部3、6階で展開。昨年には館外に若年層に向け新たなサテライト店「阪急ビューティースタジオ(HANKYU BEAUTY STUDIO)」をオープンしており、市場でも好調の化粧品の売り場が拡大している。
現在6階には、「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」「SK-II」「アルビオン(ALBION)」「ポーラ(POLA)」がキャビン(お手入れルーム)を併設し、そのほか「ヘレナ ルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)」「シスレー(SISLEY)」「カバーマーク(COVERMARK)」「ラ・プレリー(LA PRAIRIE)」「ドモホルンリンクル(DOMOHORN WRINKLE)」がカウンターを構える。今回の移設拡大での新規ブランドは未定とするが、これまで同様にキャビンを併設するブランドとカウンターのみのブランドの両方になる予定だという。
昨年8月にオープンした「阪急ビューティースタジオ」は、館外100mほどの距離にある商業施設「阪急三番街」の南館1階に「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」や「イプサ(IPSA)」「RMK」などをそろえ、手軽なカウンセリングやデジタルコンテンツなどを用意。20代女性をターゲットに、ジェネレーションZ、ミレニアルズの日本人新客に加え海外からの新たな客も増加し、売り上げも計画通りに推移している。
サテライト店の好調も加わり、阪急うめだ本店の2018年度の化粧品売上高は同約300億円(全体の売り上げに占めるシェアは12%)と伸長する。同店建て替え初年度の13年度約145億円(同7.5%)から、5年で倍増となっている。