三崎商事が輸入販売しているミラノのファッションブランド「チヴィディーニ(CIVIDINI)」は、2020年春夏のカプセルコレクション「ワオ(WOW)」を販売する。「ワオ」は、“うわ!”“すごい!”など驚きや喜びを表す英語の感嘆詞が語源だ。商品はトップスのベーシックアイテムのみで、価格はTシャツが4万9000円、カーディガンが7万3000円など。デザインはユニセックスで、アートをインスピレーション源とするインパクトのあるグラフィック柄が特徴だ。
来日したデザイナーのピエロ・チヴィディーニ(Piero Cividini)は、「従来の『チヴィディーニ』はスタイルが確立しており、安定した顧客層を獲得しているので、『チヴィディーニ』を知らない若年層を主なターゲットとして新規客にアピールしたいと思った。コレクション名の通り、“ワオ”という驚きの声が上がるようなデザインにした」と説明した。20世紀の画家のマーク・ロスコ(Mark Rothko)やパウル・クレー(Paul Klee)の作品に影響を受けたタッチで、職人が手描きで仕上げた一点物だ。日本のみのトライアル販売で、その反響によって世界における販売戦略を検討するという。日本での販売は、従来の「チヴィディーニ」の売り場とは違うセレクトショップやポップアップイベントの開催を想定している。
「チヴィディーニ」は1988年にピエロとミリアム(miriam)・チヴィディーニ夫妻が立ち上げ、昨年ブランド設立30周年を迎えた。