ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)のパオロ・リーヴァ(Paolo Riva)最高経営責任者(CEO)が、個人的な理由により7月12日付で退任した。後任は未定。
ラルフ・トレダノ(Ralph Toledano)会長は、「パオロと仕事ができたことをとてもうれしく思う。彼の貢献に関して取締役会を代表して感謝する。現在後任を探しているが、当面は私が事業を率いていくつもりだ。ヴィクトリアと共に引き続きブランドの戦略を実施し、チーム一丸となって前進していく」と語った。
リーヴァ前CEOは、「チームと共に成し遂げたさまざまな事柄を誇りに思う。同社のさらなる発展と成功を心から願っている」と述べた。同氏は2017年初めに退任したザック・デュアン(Zach Duane)元CEOの後任として18年9月1日に就任したばかりで、10カ月の短い在任となった。15年4月~16年11月にはダイアン フォン ファステンバーグ(DIANE VON FURSTENBERG)のCEOを務め、それ以前はトリー バーチ(TORY BURCH)のアパレル・ビジュアルマーチャンダイジング部門のバイス・プレジデントを務めていた。
ヴィクトリア ベッカムは今回、最高財務責任者やブランドおよびプロダクト部門のマネジング・ディレクターなどの人事異動も実施した。トレダノ会長は、「コミュニケーションが適切に取れるよう、組織を再編した。いっそうポジティブで家族的な雰囲気の会社になったと思う」と話した。同氏はまた、「ヴィクトリアは鬼気迫る勢いで仕事をしており、ブランドは確実に進化している。製品を理想通りに仕上げるところが難しかったが、ヴィクトリアの明確なビジョンに沿って作り上げることができた」と述べた。
同ブランドの2019-20年秋冬コレクションは、70年代のクールな雰囲気を表現してファッション業界関係者から高く評価された。ロンドン・メイフェアと香港に旗艦店があるほか、世界50カ国に400の卸先がある。また9月半ばにはヴィクトリア自身のビューティブランドがスタートする予定だ。