美容室「オブヘア(Of HAIR)」銀座店に勤務する高橋英昇トップスタイリストは、インスタグラムのフォロワー数が6万7000超え、月の最高売り上げ416万円という人気美容師だ。アシスタント時代からインスタグラムで集客を行っていたという彼に、売り上げを伸ばすための戦略を聞いた。
WWD:高橋さんが「オブヘア」を志望した理由は?
高橋英昇(以下、高橋):美容専門学校の1年生のときに「オブヘア」の代表である古里(オサム代表)の特別授業を受けたのですが、そのストーリー性のある授業内容に感銘を受けたことと、「ここなら技術もしっかりと学べる」と思い志望しました。
WWD:スタイリストデビューまではどれくらいかかった?
高橋:5年目(2017年)の9月にデビューしました。ただその年の1月からはアシスタントをしつつお客さまに入らせてもらっていて、アシスタントながら月間の最高売り上げは83万円ありました。ちなみにスタイリストデビュー月は130万円でした。でも、そこからはなかなか売り上げが伸びなかったです。
WWD:アシスタント時代からどのように集客していた?
高橋:インスタグラムですね。3年目の3月から個人的にヘアの作品撮りをするようになって、それをインスタグラムにアップしていました。最初は1日3投稿と決めて数多く投稿をしていました。それを見た人たちからDMで「カットしてほしい」とメッセージが来て、それで代表に相談して、アシスタントながらお客さまをカットさせてもらえることになりました。インスタグラムは“自分のヘアカタログ”といったイメージで考えています。
WWD:インスタグラムのフォロワー数を増やすコツは?
高橋:これから人気になりそうなサロンモデルさんを見つけることですね。フォロワー数1000くらいの人を探して、それで一緒に作品撮りをしながら、お互いのフォロワー数を増やしていくといった感じです。あとはインスタグラムの見せ方ですね。最近はビフォー、アフターの画像に文字を入れるようにしています。インスタグラムにもトレンドがあるので、新しい見せ方がはやったら、しばらくそれを続けながら次の見せ方に挑戦するようにしています。常に新しい見せ方は意識しています。「オブヘア」にはインスタグラム部があって、どんな投稿がはやっているのかを部員で共有するようにしているので、そこでいろいろな情報を知ることができるのもいいですね。
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WWD:インスタグラム以外で、売り上げを伸ばすために意識していることは?
高橋:やはり“お客さまにいかにリピートしてもらえるか”ですね。インスタを見て新規で来てくれるお客さまは多いのですが、最初の頃はリピート率が低くて、なかなか売り上げも伸びませんでした。だから、その人たちにいかにリピートしてもらえるかが重要で、「自分じゃなきゃダメだ」と思ってもらえるように、毎回新しい提案をするように心掛けています。あと、ロングの人だと印象を変えやすいのは顔周りなので、顔周りのデザインのバリエーションをたくさん持つようにしています。特に前髪は印象が大きく変わるので、毎回新しいデザイン提案をするようにしています。
WWD:今後の目標は?
高橋:現在月の最高売り上げが416万円なので、年内には月500万円を達成したいです。また人間的にも、後輩から憧れられるような存在でありたいです。