「フルラ(FURLA)」は、2020年プレ・スプリング・コレクションからモヘア(アンゴラ山羊の毛)とアンゴラ(アンゴラウサギの毛)の使用を廃止する。今後は代替として、動物に対する安全性が証明された羊毛のみを使用する。
同ブランドは17年にファーフリー宣言を発表して19年プレ・スプリング・コレクションからリアルファーの使用を中止し、LAV(動物の解放や権利、環境保護を訴えるイタリアの団体)との協業を進めてきた。
今回は、毛皮に反対するファーフリーアライアンス(Fur Free Alliance)が推進する“ファーフリーリテーラー”プログラムを順守し、さらなる動物保護の観点から生産過程で虐待など動物への対応が問題視されているモヘアとアンゴラの使用廃止を決定した。すでにアウトレットを除く「フルラ」各店で取り扱っている商品では同素材を使用していない。
アルベルト・カメルレンゴ(Alberto Camerlengo)最高経営責任者(CEO)は「地球の問題は私たち個人にとって、そして子どもたちの将来のために考えなければならない問題である。『フルラ』はこのような問題をより深刻にとらえ、エシカル志向を高める顧客と同じ観点から真摯に向き合い、商品の倫理的な製造を目指し、地球環境に対する責任を果たしていく」とコメントしている。
モヘアやアンゴラをめぐっては、「H&M」が2020年までにモヘア素材の使用を廃止することを表明している。