楽天は、東京ファッション・ウイークの冠スポンサーを2020年春夏シーズンから務める方向で日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)と話し合いを進めているようだ。17年春夏シーズンから6シーズンにわたって冠スポンサーを務めたアマゾン ファッションは19年3月末に契約を終了した。楽天は「話し合いを進めているのは事実」(同社広報)とし、JFWOからコメントは得られていない。同社はファッションウイークの冠スポンサーに就任することで、ファッションに強い企業イメージの構築や、ファッションブランドの出店誘致につなげるのが狙いと見られる。
楽天の18年12月期の国内ECの流通額は3兆4000億円。主力を占めるネット通販モール「楽天市場」や高感度のファッションブランドを集積した「楽天ブランドアベニュー」などの取扱高は公表していないものの、取扱高の規模だとファッション関連のネット通販で最大級であることは間違いない。特に13年に完全子会社化したスタイライフ(現楽天ブランドアベニュー)はこの数年、絶好調を維持しており、18年7~9月期の取扱高は、前年同期比の約2倍となっている。