ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)のヴァレリー・ハーマン(Valerie Hermann)=グローバルブランド部門プレジデントが9月30日付で退任する。後任は未定。
同氏は「ラルフ ローレン パープル レーベル(RALPH LAUREN PURPLE LABEL)」やファインジュエリー、ハンドバッグ、フレグランスなどを含むラグジュアリー部門のプレジデントとして2014年に同社に加わった。その後、16年に「ラルフ ローレン」などのグローバルブランドを統括する現職に就任。ラルフ ローレンに加わる以前は、イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT、現サンローラン)の最高経営責任者(CEO)や、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が擁する「ジョン・ガリアーノ(JOHN GALLIANO)」のプレジデント、「ディオール(DIOR)」のウィメンズウエア部門ディレクターなどの要職を歴任している。
ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)=エグゼクティブ・チェアマン兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーは、「ヴァレリーは才能あるリーダーであり、その豊かな経験とプロフェッショナリズムによって多大なる貢献をしてくれた。50年以上にわたって築き上げてきた当ブランドの価値を深く理解し、業務に打ち込んでくれたことをありがたく思う。私たちの友情はこれで終わるものではなく、彼女は今後もラルフ ローレンのファミリーであり続ける」と語った。
ハーマン=グローバルブランド部門プレジデントは、「ラルフ ローレンの一員となって6年が経つが、さまざまなことを成し遂げられたと思う。私の退任後も、優秀なチームがミッションの実現に向けて引き続き尽力してくれることだろう。ラルフと共に働くことができて本当に光栄だったし、私を信任してくれたことに心から感謝している。また、パトリス・ルーヴェ(Patrice Louvet)社長兼CEOのパートナーシップとサポートにも大変感謝している」と述べた。
同社が発表した声明によれば、ハーマン=グローバルブランド部門プレジデントが自ら退任を決意し、友好的な話し合いに基づいて今回の発表となったという。本来、同氏の契約は20年7月1日まで有効だった。なお同氏は、雇用の際の契約条件によって退任後1年間は競合他社に勤めることが禁じられている。
ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)の19年3月期決算は、売上高が前期比2.1%増の63億1300万ドル(約6818億円)と増収だったものの、本拠地である北米が同0.8%減の32億290万ドル(約3459億円)とやや苦戦した。20年度の第1四半期決算は7月30日に発表される。