ビジネス

ファストリが韓国での不買運動受けて謝罪

 ファーストリテイリングは22日、2018年9月~19年5月期決算会見での岡崎健グループ上席執行役員兼最高財務責任者(CFO)の発言に対して韓国で批判が広がっていたことを受け、「ユニクロ(UNIQLO)」の韓国向けホームページに謝罪文を掲載した。

 7月11日に東京で行われた決算会見では、日本政府の韓国向け半導体輸出規制強化に端を発する韓国での日本製品不買運動に対し、記者から質問がおよんだ。その際、岡崎CFOは「短期的に不買運動の影響が全くないとは言えないが、仮に韓国事業が奮わずともグループ全体の19年8月期決算にかかる影響は大きくはない」といった発言をしていた。それが韓国市場軽視と受け取られ、批判が広がっていた。

 ただし、同会見では「どの国でも政治に振り回されることなく、粛々と“LifeWear”を提案してきたことでお客さまにブランドが根付いてきた」と説明。実際、かつて日中関係の悪化で日本製品の不買運動があった中国市場は現在、同社の稼ぎ頭となっている。ホームページにも、「われわれとしては、過度に政治の情勢に振り回されることなく、どの国のお客さまもわれわれの大切なお客さまなので、その国に根ざした“LifeWear”を提供していくという商売を粛々とやっていくということです。韓国についても長年ご愛顧いただいていますので、その影響は長くは続かないであろうと思っています」という会見での岡崎CFOの発言を掲載しているが、その上で、(末尾は)「『願っています』と明確に言うべきところを、『思っています』という不十分な表現を使ってしまったため、本来の意図とは異なり『不買運動は長く続かないと見通している』という伝わり方をしてしまい、韓国のお客様に不愉快な思いをさせてしまいました」と謝罪している。

 ファーストリテイリングは5月末時点で、韓国に「ユニクロ」だけで186店を出店している。

UNIQLO x ビジネスの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。