オランダのブランド「バイボーレ(BYBORRE)」はザ・ウールマーク・カンパニー(THE WOOLMARK COMPANY)とパートナーシップ契約を結び、2019-20年秋冬物でカプセルコレクションを販売する。
「バイボーレ」は3次元的なニット生地など革新的なテキスタイル開発を手掛ける“テキスタイル・イノベーション・スタジオ”として、2010年にボーレ・アッケルスダイク(Borre Akkersdijk)=クリエイティブ・ディレクターが創業。18年春夏シーズンに同名のブランドレーベルをスタートさせ、パリ・メンズ・コレクション期間中に展示会を開いて新作を発表している。
日本におけるビジネスは、同ブランドのエージェントである大阪のオーパスジャパン(OPUS JAPAN)が運営する東京・銀座、大阪・梅田と南船場にあるセレクトショップのカセドラル(CATHEDRAL)のほか、今秋は伊勢丹新宿本店メンズ館、スノーピーク(SNOW PEAK)の一部の店舗、神奈川県・本厚木のマスマティクス(MATHEMATICS)、名古屋のキンク(KINK)などのセレクトショップを含む約10店舗で販売される。
コレクションのテーマは“テキスタイル・ディベロップメント・キット“。イタリアのサントーニ(SANTONI)社とドイツのメイヤー&シー(MAYER & CIE)社の立体編み機を使用した、メリノウールとクールマックスとナイロンをミックスしたオリジナル素材は通気性や吸湿発散性に優れており、裏地を表に出したグラデーション状の柄がユニークだ。商品のデザインはユニセックスで、価格は20年春夏のセーターが6万円台、ショーツが約5万円、パーカが約5万円など。
来日したサミュエル・ドゥ・グゥドゥ(Samuel de Goede)=デザイン・ディレクターは「革新的な素材開発がわれわれの使命だ。今後も深く、ゆっくり進化していきたい」と話した。
アッケルスダイクは1985年、オランダ・ヴァモル生まれ。ニューヨークのファッション工科大学(Fashion Institute Of Technology)と、オランダのアイントフォーヘン・デザイン・アカデミー(Dedign Academy Eindhoven)で学び、トレンドコンサルティング会社を経て、「バイボーレ」を立ち上げて以降、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ナイキ(NIKE)」「アディダス(ADIDAS)」などと素材開発を中心に協業している。19年春夏は、ゴアテックス(GORE TEX)社とパートナーシップを結んでいる。