“CBD”をご存知ですか。大麻に含まれる成分カンナビジオールの略称で、抗炎症効果やリラックス効果が期待できるとして最近日本でも注目されています。中毒性があるとされる成分THC(テトラヒドロカンナビノール)とは異なりハイになることはなく、化粧品や食品に入れることが認められています。アメリカでは一部の州で医療・嗜好用マリファナが合法化され、2018年12月にはヘンプ(大麻の一種)の栽培が農業法により全米で合法化されるなど、CBD市場を後押しする動きが加速しています。CBDはヘンプの葉や茎、種から採取できますが、日本では葉の使用が禁じられているため、茎と種を使用した製品の販売ができます。
そんな注目度の高いCBDを含有したオイルを使ったヘッドスパメニューをヘアサロン「カキモトアームズ(KAKIMOTO ARMS)」が9月30日まで行っているということで、新宿店へ行ってきました。その名も「マインドフルネス ヘッドスパ(MINDFULNESS HEADSPA)」。頭皮には頭皮状態に合わせた頭皮用オイルを、首、肩、デコルテにはCBDオイルを使った、頭皮と体の両方からアプローチするヘアサロンならではのヘッドスパメニューです。
施術はヘッドスパスパ専門のセラピストが担当してくれます。まずは頭皮診断。記者は男子も驚く短髪ながらも、ヘアカラーはほぼ1カ月半に1回ペース。大好きなハイトーンカラーにするためブリーチも欠かせません。さらに毎日パソコンとにらめっこで、目の疲労や肩こりにも悩まされています。そんなことから、頭皮はやや黄みがかっていてところどころ赤みを帯びた部分も。健康な頭皮は青みがかっていて透き通っているということで、イエローカードが出されました(泣)。
頭皮の状態を知ったところで、デコルテに使用するCBDオイルを選びます。素材そのものの香りのナチュラル、シナモンとミントから抽出したエキスを加えたシナミントフレーバー、カモミールとレモンの香りのカモミールレモンフレーバーの3種。ナチュラルは薬草っぽい香りでやや苦手、ミントの代謝促進効果に引かれながらも、一番リラックス効果があるというカモミールレモンに決めました。
ヘッドスパは、ブラッシング、スキャルプトリートメントを経て、いよいよCBDオイルを使用したデコルテトリートメントに。首、肩、デコルテをマッサージしていただき、血行が良くなり体がポカポカとして、ついうとうと。スキャルプトリートメントの気持ち良さに、取材だからと言い聞かせ耐えたものの、CBDの効果でしょうか……。気が付けば最後のシャンプーとアフターケアの段階になっていました。ヘッドスパが終わると、セラピストの方からスタイリストに交代して、きちんとブローをしてくれるのでそのままお買い物へ出掛けるも良し。
この「マインドフルネス ヘッドスパ」は、カキモトアームズ新宿店、銀座店、銀座二丁目店で受けることができます。プレス担当者によれば、CBDについて知識がある人も多く、スタートして2週間で100人ほどの予約が入っており、すでに注目度の高いメニューになっているそうです。店頭ではロールオンタイプのCBDオイル「エリクシノールレスキュー ロールオン」(1800円)も購入可能で、3週間で1店舗100本以上売れるとのことです。
頭皮環境は心身の状態に大きく左右されます。夏の暑さでなんとなく疲れやだるさを感じるときや、いそがしく働く人には自身が思っている以上にストレスがかかっていることもあります。ヘアサロンに行くことは、カットやカラー、パーマで見た目を整えることと思いがちですが、素敵なデザインをするためには頭皮の健康は欠かせません。ヘッドスパをに行くってなんだか特別感があって、ハードルが高いと感じるかもしれませんが、そこは今話題のCBDの波に乗ってみてはいかがでしょうか。