VIDEOGRAPHER : YUKARI TAKATORI,VIDEODIRECTOR : LISA
「WWDビューティ」で毎年の恒例企画として実施している、「ヘアサロン版ベストコスメアワード 2019」の結果が出そろった。東京都内の人気ヘアサロン50軒、131人の美容師に「2018年下半期~19年上半期に実際に使ってみて良かった商品」についてアンケート調査を実施。シャンプー部門、トリートメント部門、頭皮・育毛ケア部門など全11部門に分け、それぞれのカテゴリーで最も“良かった”商品を明らかにした。詳しくは「WWDビューティ」7月11日号を見てほしいが、ここでいくつかの部門の1位を紹介する。
シャンプー部門の1位は、ミルボンの「オージュア イミュライズ シャンプー」だった。同シャンプーは今回で4連覇を達成。これは毛髪保護成分“CMADK”が、カラーやパーマによるダメージを抑制するシャンプー。“洗う”役割に加えて、補修効果も実感できる点が評価を集めたようだ。
シャンプーは店販品の主力アイテムの1つで、毎年多数の新製品が発売されているが、未だに「オージュア イミュライズ シャンプー」を超えるアイテムは登場していないようだ。2位にはデミ コスメティクスの「フローディア シャンプー スリークモイスト」がランクインしたが、同製品は前回も2位だった。しかし、1位との得票数の差が前回と比較して大幅に縮まっていたので、次回は逆転ということもあるかも知れない。
頭皮・育毛ケア部門の1位も、ミルボンの「オージュア」で、「グロウシブ グロウエッセンス」が獲得。前回まで8年間トップの座を維持するという快挙を達成していた資生堂プロフェッショナルの「アデノバイタル」が、ランクインしなかったことが大きなニュースとなった。
昨今は30代後半から髪のやせや抜け毛を気にする女性が増えているという。頭皮環境の悩みは、男性だけでなく女性にとっても深刻であることが明らかになってきている。かつては言いにくい悩みであったが、きちんとケアをしたいと美容師に相談する人が増加。女性が使用しやすいアイテムとして、パッケージや香りのよさも評価されたアイテムが上位を占めた。
スタイリング剤部門の1位は、ナプラの「エヌドット ポリッシュオイル」だった。同オイルは、昨年同様2位に大差をつけて1位に輝き連覇を達成。しかもヘアオイル部門でも連覇を達成しているため、“2部門2連覇”という快挙となった。「トレンドのウエット感と艶感を出せて、しかも軽い」という評価が大半を占め、セット力のあるスタイリング剤が苦戦を強いられる中で、セット力よりも仕上がりの髪の質感を重視する傾向が続いているようだ。
ヘアカラー部門の1位は、ミルボンの「オルディーブ アディクシー」だった。前回2位だった「オルディーブ アディクシー」が躍進し、2位に大差をつけて1位に輝いた。1年かけて製品の魅力が徐々に広がっていった形で、まさに“実際に使ってみて良かった製品”といえる。評価の声としては圧倒的に“透明感”を挙げた回答が多く、ヘアカラーに透明感を求める傾向は継続中だ。また、「低明度にしたときの発色が良い」という回答も複数あった。
また「ヘアサロン版ベストコスメアワード」では、アンケート項目に「今最もイケてるサロンモデルは?」という質問項目も設け、毎年サロンモデルNo.1を決定している。今回最も多くの票を集めたのは、サロンモデルの前田玲里だ。彼女を起用しているヘアサロンの1つ、「ユーレルム」で安達優生・店長と中川結スタイリストにヘア&メイクを担当してもらい、「ヘアサロン版ベストコスメアワード 2019」特集(7月11日)号の表紙撮影を行った。