ファッション

50周年の「ダーバン」の広告塔に吉田鋼太郎と藤原竜也

 レナウンの「ダーバン(D’URBAN)」は2日、新しい広告塔に俳優の吉田鋼太郎(60)、藤原竜也(37)を起用すると発表した。2020年のブランド50周年のプロモーショテーマ“継承”にちなみ、「モノ作りの継承」と「若い世代への継承」の思いを2人に託した。2人を主役とした動画ビジュアルや20年春夏シーズン始動する新ラインで、若い世代への訴求を強める。

 2日に丸の内で開かれた記者会見でダーバン戦略事業部の高野信彰企画商品部長は、「市場では安価なオーダースーツやツープライススーツが流行っているが、われわれの強みはあくまで、国内生産による一つ一つの工程に魂を込めたモノ作り。それをぶらさないという意思表明だ」と語った。一方で、広告塔に「ダーバン」のイメージに合致する吉田とともに、親子ほど年齢の離れた藤原を立てることで、若い世代にもアピールする。「古くからのお客さまに感じていただけているブランドへの信頼や価値を、30~40代にも広げていく」という。

 広告塔の吉田と藤原はおそろいの「ダーバン」のオーダースーツで会見に登場。吉田は「昔からアラン・ドロンが登場するCMを見ていた。この場に立てていることが信じられない」と「ダーバン」ブランドへの憧れを口にした。一方の藤原は、「ぴったりしているのに、決して窮屈ではない。やはりハンドメイドは違う」と驚いた様子。プライベートでも家族ぐるみの付き合いだという2人は、「今度スーツで一緒に舞台を見に行きましょう」と笑顔を見せた。

 新ラインの“レッドレーベル”は「ダーバン」の店舗で通常ラインとともに並べ、値ごろな価格設定でトレンド感のあるカジュアルなセットアップなども打ち出す。販促施策として、吉田と藤原が登場するプロモーションムービーを制作。「ダーバン」のスーツをまとった2人が、勝負服としてのこだわりなどについて語り合うというもので、きょう2日から公式ホームページで公開している。「既存のお客さまに感じていただけている伝統や信頼という価値はそのままに、商品作りやプロモーションの両面で若い層に訴求していく」(高野企画商品部長)。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。