ビジネス

米バーニーズ ニューヨークが倒産 スポンサーはABGが有力視

 米国のバーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK以下、バーニーズ)が、現地時間の5日深夜に連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を申請し、この数週間の噂を裏付ける結果になった。ヘッジファンドのペリーキャピタル(PERRY CAPITAL)を運営するバーニーズのオーナー、リチャード・ペリー(Richard Perry)は破綻処理に際して、動産金融大手のゴードン・ブラザーズ(GORDON BROTHERS)とヒルコグローバル(HILCO GLOBAL)から7500万ドル(約79億5000万円)の資金を調達する。

 バーニーズは、マンハッタンの家賃上昇の影響などを受け経営が悪化。この数週間、破綻の噂が出ていた。有力なスポンサー候補の一つと目されていたオーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP=ABG)は、負債などの軽減のため、破産法の申請を求めていたようだ。

 ABGは救済後ドラスティックな改革を求めており、バーニーズはマディソンアベニューとビバリーヒルズの旗艦店などの数店舗を残し、閉鎖する可能性があるとも言われている。

 なお、日本の「バーニーズ ニューヨーク」を運営するバーニーズ ジャパンは、セブン&アイホールディングスの子会社で、本国とは資本関係はない。同社は自社のHPで「現在米国に事実関係を確認しております。なお、弊社と米国BNYには資本関係はありませんので、本申請の手続的効力が直接弊社に及ぶものではございません。従って、弊社の事業に直接的な影響を及ぼすものではございませんので、ご安心ください」というコメントを発表している。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

“カワイイ”エボリューション! 2026年春夏ウィメンズリアルトレンド特集

「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。