ユナイテッドアローズの2019年4〜6月期業績は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比21.2%増の31億円だった。春夏の天候不順による値引き販売で粗利益率はわずかに下がったものの、販管費率を1.3ポイント改善したことで利益が底上げされた。純利益は同22.1%増の19億円になった。
売上高は同3.1%増の375億円。リアル店舗の売上高は同1.7%減だったものの、ECが同14.5%増だったため、リアル店舗とECを合わせた既存店売上高は同2.2%増になった。EC化率は2.2ポイント増の20.8%に達した。ゾゾタウンの売上高は同9.6%増と伸びたものの、シェア率は2.2ポイント減の50.8%だった。一方、戦略的に強化している自社EC「ユナイテッドアローズ オンラインストア(UNITED ARROWS ONLINE STORE)」の売上高は同19.2%増で、シェア率は1ポイント増の27%だった。
リアル店舗がマイナスに転じたことについて、6日に会見した竹田光広社長は「クーポンやポイントなどECの価格の優位性が結果として出てしまった」と見る。接客をはじめリアル店舗の魅力を再度磨くことを課題に掲げる。