2008年にオクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)でデビューすると、これまでにNBAオールスターゲームに8度選出され、MVP、得点王、アシスト王を受賞するなど、NBAを代表する1人として10年以上活躍しているスター選手がラッセル・ウェストブルック(Russell Westbrook)だ。ここ数シーズンはオールラウンダー選手としてさらに勢いを増し、3シーズン連続で平均トリプル・ダブル(1試合で得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロックショットの5項目のうち3項目で2ケタを記録すること)を史上初めて達成するなど、長きにわたるNBAの歴史にその名を刻み続けている。
そんな彼が8月、自身のシグネチャーモデル“ワイノット ゼロ2 SE(WHY NOT ZER0.2 SE)”(1万5500円)の発売に合わせて2度目となる来日を果たした。シグネチャーのモデル名にも使用されている座右の銘“Why not?(なぜやらない?)”や、同じく“ジョーダン ファミリー”となった八村塁選手についてなど、短い時間ではあったが話を聞いた。
WWD:2008年のNBAデビュー以来、これまで第一線で活躍し続けることができた理由は?
ウェストブルック:バスケットボールが大好きだからさ。好きなことをやるのは楽しいからね。それが大きなモチベーションだよ。
WWD:長年の座右の銘“Why not?”について教えてください。
ウェストブルック:これはバスケットボールやビジネスはもちろん、人生やスニーカーなど、日々の全ての事柄に関わっていて、俺はこのモットーに基づいて生きているんだ。ポジティブな考え方をポジティブな言葉で表現している。世界中の人々にも当てはまる言葉じゃないかな。
WWD:NBA随一のファッション好きとして知られ、会場入りの際にはスナップを撮られることもしばしばですが、その際のスタイリングとオフ時のスタイリングに違いはありますか?
ウェストブルック:ドレスコードがある関係で少しは違いがあるけど、基本的には自分の好きなものを着ているからあまり変わらないね。
WWD:スニーカー好きとしてこれまで数え切れないほどのスニーカーを保有してきたと思いますが、現在は何足ぐらい保有していますか?
ウェストブルック:自分でもいっぱいありすぎてわからないんだ(笑)。
WWD:その中でのお気に入りは、やはり自身のシグネチャー?
ウェストブルック:もちろんさ。
WWD:「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」からシグネチャーモデルを発表できると聞いたときの気持ちは?
ウェストブルック:とにかくびっくりしたよ。それと同時にとてもうれしかったし、感謝の気持ちでいっぱいだった。自分のシグネチャーシューズを持つことなんてこれまでの人生で考えたことがなかったし、それも「ジョーダン ブランド」から出せるなんて本当に幸せなことさ。
WWD:先日、18年に発売した2作目となるシグネチャーモデルを夏仕様のカラーリングにアップデートした“ワイノット ゼロ2 SE”が発売を迎えました。今作にかけた思いは?
ウェストブルック:“Own the Chaos(カオスを支配する)”と言われる俺のプレースタイルをテーマに、さまざまな色を使って奇抜なデザインにすることで自分らしさを表現しているんだ。本来内側にあるタグをシューズの底につけてみたり、世界中を旅するからロゴをタグ風に変えたりね。インスピレーションはいろいろあるけど、特に韓国・ソウルからが大きいよ。
WWD:最後に、現在日本では八村塁選手のNBA入りに湧いていますが、あなたから見て彼はどういった選手になりそうですか?また何かアドバイスがあれば。
ウェストブルック:日本や家族を代表していくというのは本当に特別なことだと思うし、そうしたモチベーションを保って楽しくプレーできればいいプレーヤーになると思う。同じ「ジョーダン ブランド」の選手としても応援しているよ。