トリンプ・インターナショナル・ジャパン(トリンプ)は8月8日、東京・表参道で「アモスタイル バイ トリンプ(AMO'S STYLE BY TRIUMPH以下、アモスタイル)」の2019-20年秋冬コレクション発表イベントを行った。ランウエイショーでは、新作を着用した19-20年秋冬のビジュアルキャンペーンに登場する福士リナが登場。クールビューティーと呼ばれる彼女だが、茶目っ気たっぷりにランジェリーとアウターをミックスしたスタイリングを披露した。「アモスタイル」は日本で誕生。昨年20周年を迎えたのを機に、グローバル展開のためリブランディングを行った。このイベントのために来日したヴィッキー・ウィルソン(Vikky Wilson)=アモスタイル グローバル ヘッド オブ デザイナーに、「アモスタイル」のブランドコンセプトやグローバルな下着事情などについて聞いた。
WWD:「アモスタイル」のブランドコンセプトは?
ヴィッキー・ウィルソン(以下、ウィルソン):洗練されていて、自由に自己表現したり、なりたい自分を目指す女性のためのブランド。自分らしく生きたい女性を応援したい。
WWD:グローバルなランジェリーブランドに必要なものは何か?
ウィルソン:あらゆる体形に合うフィッティングや手に取りやすい価格帯だと思う。「アモスタイル」ではダイバーシティーやインクルーシブといったことを目指しているので、全ての女性に満足してもらい、「アモスタイル」を着けることで自信を持ってもらえるような製品を提供したい。だから、サイズ展開はアンダーバストが65~85cm、カップサイズはA~Eと幅広い。
WWD:市場によって体形が異なるが、それにはどのように対応しているか?
ウィルソン:「アモスタイル」はアメリカ以外のヨーロッパ、アジア、日本で販売しているので、各地域の女性のフィッティングを行っている。ヨーロッパとアジアのサイズの測り方は違っていて、たとえば、アジアのサイズ75Bはヨーロッパでは75A。アジア人のバストは丸くしっかりしているので寄せる機能が必要とされるけど、ヨーロッパの女性のバストは下がり気味なので上げる機能が必要。以前はカップサイズの平均はBだったが、ライフスタイルの変化で今はDになっている。
WWD:ランジェリーのグローバルトレンドをどのように商品に反映させるか?
ウィルソン:下着の見本市はもちろんのこと、あらゆる市場で女性のライフスタイルのリサーチを行う。また、最近はSNSなどによるデジタルリサーチがとても重要になってきている。なぜなら、それがコミュニケーションの方法になっているから。オンラインマガジンやインフルエンサーなどをフォローすることで、いろいろな情報がアップデートされる。
WWD:「ユニクロ(UNIQLO)」の下着市場参入についてどう思うか?
ウィルソン:以前、下着は特別なカテゴリーと見られていたけど「ユニクロ」はライフスタイルの一部ととらえたところがすごいと思う。
WWD:ランジェリーとファッションの関係をどう思うか?
ウィルソン:ランジェリーは洋服の下に着るものだと思われていたが、ファッションの一部になりうる。日本人はTシャツの上にキャミソールやビスチエを重ねたり、ファッションとミックスするのがとてもうまい。そのような流れがヨーロッパでも広がってきている。