ドラッグストア大手のココカラファインは8月14日、マツモトキヨシホールディングス(以下マツキヨHD)と経営統合に向けた協議を開始することを発表した。スギホールディングス(以下スギHD)もココカラファインに対して経営統合を打診していたが、マツキヨHDと経営統合することで、店舗作業の効率性やプライベートブランド(PB)商品の開発などでシナジー効果が生まれると判断し、同社との取り組みを進めることになった。
ココカラファインはドラッグストア業界7位で、関東、関西で1357店舗(6月末時点)を有する。マツモトキヨシは首都圏を中心に1672店舗(6月末時点)を展開する。両社は化粧品の構成比が高く、都市部に展開している点で共通しており、資本業務提携により商品の仕入れ調達や物流の共同化、加えてマツモトキヨシHDが力を入れている化粧品などのPBの共同開発などを進める方針で、9月末までの契約締結を目指していた。その後スギHDから経営統合への打診があり、個別に検討する特別委員会を設定。マツキヨHDは資本業務だけに限らず経営統合も打診。今回、特別委員会の結果と両社からの提案内容を検討し、マツキヨHDと協議することを発表した。
今後、協議にかかる日程について両社で検討するが、マツキヨHDに対し独占交渉権を付与して、最終契約を締結する予定だ。