ビューティ
連載 インフルエンサー美容師の売れる秘訣

「フォロワー数だけでは売り上げにつながらない」 月間最高売り上げ517万円の人気美容師・大和卓未のインスタ集客法とは?

 東京・青山にあるヘアサロン「ザック ラフィネ(ZACC raffine)」に勤務する大和卓未スタイリストは、インスタグラムでは動画を中心に投稿し、フォロワー数も5万5000超えと人気美容師だ。月間最高売り上げは517万円。どのようにして売り上げを伸ばしたのか、その秘訣を聞いた。

WWD:「ザック」に入社後、スタイリストデビューにはどれくらいかかった?

大和卓未(以下、大和):4年半でスタイリストデビューしました。当時としては少し早い方でしたね。

WWD:デビュー初月から売り上げは高かった?

大和:全然です。初月は20万円くらいだったと思います。それでこのままだとやばいと思い、2カ月後くらいにインスタグラムを始めました。最初はどうすればフォロワーが増えるか考えていろいろな人の投稿を分析し、“保存したくなる投稿を多くすればフォローしてもらえる”と分かりました。それで最初に行ったのがアイロンを使用した巻き髪のスタイリング動画で、“3分で可愛い巻き方”シリーズとして投稿を始めました。その中でもオリジナルで考えた“スヌーピー巻き”がすごく人気になり、そこでフォロワー数が一気に増えて、2万~3万くらいまではすぐにいきました。

WWD:ヘアアレンジやスタイリング動画だと、フォロワー数は増えても直接の集客につながらないのでは?

大和:そうですね。フォロワー数だけでは売り上げに繋がらなくて、それは悩みました。それで次に前髪カットの投稿をしたんですが、そうすると前髪カットだけのお客さまが増えてしてまって、数は増えるけど、売り上げはそこまで伸びなかったんです。それで次にロングからミディアムやボブくらいに髪をバッサリとカットするリアルサロンワーク的な動画を投稿したんですが、そうすると「ばっさりとカットしてほしい」というお客さまが増えました。その後、もっとお客さまに来てもらうにはどうすればいいかを考えて、ビフォーアフターを見せて説得力のある投稿も増やしました。最近は “縮毛矯正トリートメント”をインスタグラムでも掲載していて、その投稿を見て来てくれるお客さまも多いです。

WWD:投稿に説明の文字を入れるのは昔からやっていた?

大和:そうですね。最近はキャプションを読まない人も多いので、画像だけで情報が分かるように工夫しています。あとは、言葉のキャッチーさは意識しています。僕のプロフィールにも“噂のやまとさん”“前髪の神様”“縮毛矯正の神様”などのキャッチフレーズを入れています。

WWD:売り上げは順調に伸びている?

大和:新規のお客さまが月200人ほど来てくださって、ここ半年ほどは毎月50万円ずつ売り上げが伸びています。月間の最高売り上げは今年の6月に達成した517万円です。

WWD:そういった新客をリピートさせるために心掛けていることは?

大和:かわいくすることは前提として、それに加えて悩みを解決することを心掛けています。インスタグラムを見て来てくれた人でも、「なぜこの画像がいいと思ったのか」をしっかりとカウンセリングして、そこから悩みを引き出すようにしています。

WWD:フィードへの投稿の頻度は?

大和:今は休日を使って作品撮りをしていて、投稿も休日である月火の週2回です。以前は月火水木の週4回でした。投稿も思いついたらアップするとかではなく、曜日や内容も決めて定番化するようにしていて、そうすることでファンも増えていくと思います。ストリーズは毎日アップしています。

WWD:インスタグラムの活用方法についてアドバイスは?

大和:「こういった投稿が当たるかな」と思ったら、とりあえずやってみること。自分で考えて発信したものが評価されるのはうれしいものです。トライ&エラーを繰り返していくうちに、何かヒットするものが出てくるはず。ある意味、ゲーム感覚で楽しめばいいのかなと。そのためにも過去の投稿でどんなものが人気だったかをインサイトでめっちゃチェックしています。

WWD:今後目標とする売り上げは?

大和:サロンの体制などもあってすぐには難しいかもしれませんが、月間売り上げ1000万円を目指してがんばりたいです。

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